DELL Inspironスモールデスクトップ(3020)レビュー

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スモールデスクトップ(3020)について解説します。
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Inspironスモールデスクトップ(3020)実機レビュー

Inspironスモールデスクトップ(3020)はDELLのエントリータイプに位置づけられるInspironシリーズに属するスモールデスクトップPCです。モデル名に「スモールデスクトップ」が付いていることからわかるとおり、スリムバイプのコンパクトボディを採用しており、ミニタワー型と較べると省スペース性を実現しています。

Inspironデスクトップ(3020)
【プロモーション/貸出機材提供:デル・テクノロジーズ(株)】
シリーズ
特徴
Inspironシリーズ

上位
シリーズ
コストパフォーマンスに優れたエントリーシリーズ。他のシリーズと比べて価格が低めに設定されています。コンパクトタイプのボディに加え、スリムタイプのボディを採用したモデルが用意されています。
XPSシリーズ Inspironの上位に位置づけられるDELLのハイパフォーマンスシリーズ。ミニタワーボディを採用しており、一定の拡張性を確保。
Inspironスモールデスクトップ(3020)の主な特徴は次のとおり。

・コンパクト/スリムな筐体を採用
・第13世代インテルCoreプロセッサ搭載
・シンプルなデザイン


メーカーからInspironスモールデスクトップ(3020)をお借りすることができたので、ここでは、Inspironスモールデスクトップ(3020)の特徴/スペック等について詳しく解説したいと思います。
【参考】Inspironスモールデスクトップ(3020)動画
Inspironスモールデスクトップ(3020)に関する動画をYouTubeにアップしています。
【Inspironデスクトップ(3020)レビュー】
Inspironスモールデスクトップ(3020)よりも一回り大きなミニタワーボディを採用したInspironデスクトップ(3020)について解説しています。詳しくは、Inspironデスクトップ(3020)レビューを参照してください。
【目次】
*ここに記載されているスペック・構成・価格は記事執筆時点のものです。最新情報については必ずDELL Webサイトでご確認ください。レビュー機はメーカーの貸出機です。

【レビュー機のスペック】
第13世代インテルCore i5-13400プロセッサ/16GBメモリ/512GB SSD/CPU内蔵グラフィックス
1)コンパクトなデスクトップPC

Inspironスモールデスクトップ(3020)は、デルのエントリシリーズInspironに属するデスクトップPCです。

InspironデスクトップPCには、ミニタワー型デスクトップとスモールデスクトップが用意されていますが、本モデルはスモールデスクトップ
以前のDell Inspiron ミニタワー型デスクトップPCを並べてみました。
本モデルの方がかなりスリムなのがわかりますね。
Dell本社を見学したときにInspironスモールデスクトップ(3020)が展示されていました。上の画像の一番左のホワイトボディがXPSデスクトップ8950、真ん中がInspironデスクトップ3020、一番右がInspironスモールデスクトップ(3020)です。大きさの違いがよくわかりますね。
ボディサイズは、幅92.6mm × 高さ290mm × 奥行き292.8mm。
B5サイズのノートと比べてみました。
楽に掴める大きさ。
非常にスリムです。なので、置き場所に困るシーンは少ないと思います。
27インチモニタに接続したところ。
スリムボディのため、狭い場所に置けるのは便利だと思います。
前面部は暗い所で見るとブラックのようですが、
明るいところで見ると濃いめのブルーでした。
前面部と他の部分とではかなり色の違いがありますね。
前面部の下部は幾何学的なデザインになっています。
左側は通気孔になっています。この部分には三角形を組み合わせたデザインを採用。前面部のデザイン上のアクセントになっています。
通気孔の奥はメッシュ構造になっており、ホコリが入りにくいよう工夫されています。
一番下の三角の部分のみ光沢加工になっており、
意匠性を高めています。
2)スペックをチェック(第13世代インテルCoreプロセッサ搭載)
Inspironスモールデスクトップ(3020)の主なスペックは次のとおり。

【Inspironスモールデスクトップ(3020)の主なスペック】
 
Inspironスモールデスクトップ(3020)
CPU
第13世代インテルCore i3-13100プロセッサー (4コア, 12MB キャッシュ, 3.4 GHz-4.5 GHz)
第13世代 インテルCore i5-13400プロセッサー(10コア,20MBキャッシュ,2.5GHz-4.6GHz)
第13世代 インテル Core i7-13700 プロセッサー (16-コア, 24MB キャッシュ, 2.1GHz − 5.1GHz)
メモリ
8 GB, 1 x 8 GB, DDR4, 3200 MHz
16 GB, 1 x 16 GB, DDR4, 3200 MHz
ストレージ

256GB/512GB/1TB M.2 PCIe NVMe SSD

グラフィックス
インテルUHDグラフィックス 730(Core i3/i5搭載時)
インテルUHDグラフィックス 770(Core i7搭載時)
光学ドライブ

トレイロード式 DVD ドライブ (DVD±RW/CD-RW)

無線LAN/
Bluetooth
802.11ac 1x1 WiFi, Bluetoothワイヤレスカード
ポート類
1 x グローバル ヘッドセット ジャック 2 x USB 2.0 Type Aポート 4 x USB 3.2 Gen 1 Type-Aポート 1 x ライン出力 1 x HDMI 1.4bポート 1 x DisplayPort 2 x USB 2.0ポート 1 x 電源ポート 1 x LAN (RJ-45) Ethernetポート 1 x メディア カード リーダー 1 x 光学ドライブ
寸法
幅92.6mm× 高さ290.00mm× 奥行き292.8mm
【CPU】
CPUは、最新世代となる第13世代インテルCoreプロセッサ搭載モデルを選択可能。インテルCore i3-13100/インテルCore i5-13400/インテル Core i7-13700プロセッサ搭載モデルが選べます。
CPU 第13世代インテルCore i3-13100 第13世代インテル Core i5-13400 第13世代インテル Core i7-13700
コアの数 4
(Performance-cores:4)
(Efficient-cores:0)
10
(Performance-cores:6)
(Efficient-cores:4)
16
(Performance-cores:8)
(Efficient-cores:8)
スレッドの数 8 16 24
ターボ・ブースト利用時の最大周波数 4.50GHz 4.60GHz 5.20GHz
キャッシュ 12MB 20MB 30MB
■第13世代インテルCoreプロセッサの特徴■
第13世代プロセッサでは特徴の異なる2種類のコア(Performance-coresとEfficient-cores)を混在させています。コア数を単純に増やすとマルチスレッド性能は向上しますが、消費電力が大きくなってしまいます。第13世代プロセッサでは、パフォーマンスが低めながら消費電力の小さいEfficient-coresとパフォーマンスが高いPerformance-coresを使い分けることにより、パフォーマンスを高めつつ消費電力を抑えることが可能になっています。
■ベンチマークのスコア■
各プロセッサの性能を確認するために、ベンチマークのスコアをチェックしました。
CPU
スコア
第13世代インテル Core i7-13700
36,280
第12世代インテル Core i7-12700(一世代前)
31,139
第13世代インテル Core i5-13400
26,355
第12世代インテル Core i5-12400(一世代前)
19,552
第13世代インテル Core i3-13100
15,297
第12世代インテル Core i3-12100(一世代前)
13,754
やはり第13世代プロセッサの方が、第12世代プロセッサよりもスコアが高くなっており、性能が向上しているのがわかります。
【メモリ】
メモリはDDR4のシングルチャネル構成です。
メモリ1枚挿しのシングルチャネル構成よりも、2枚挿しのデュアルチャネル構成の方が、データへのアクセスが速くなるケースが多いのですが、Inspironスモールデスクトップ(3020)ではシングルチャネル構成しか選べません。マニュアルを確認したところ、メモリスロットは2基搭載されているので、デュアルチャネル構成にしたければ購入後に増設することは可能です(増設は保証の対象外となります)。
メモリ容量は 8GB/16GB搭載モデルを搭載可能。 エントリクラスに位置づけられるデスクトップPCなので、ネットを見る/SNSを楽しむ/動画を再生する、といった比較的負荷の軽いタスクであれば、8GBのメモリを積んでいればストレスを感じるシーンは少ないと思います。しかし、余裕のあるパフォーマンスを確保したければ16GBメモリ搭載モデルがおすすめ。
メモリ容量  
説明
8GB  


快適
一般的なタスク(Web閲覧/メール/ビジネスアプリの操作/動画再生)であれば、それほどストレスなく処理できるレベルのパフォーマンスを確保できると思います。
16GB 負荷のかかる処理を快適に実行したい場合には、16GB以上のメモリを積むことをオススメします。
【ストレージ】
ストレージは、256GB/512GB/1TB SSDを選択可能。高速アクセスできるM.2 PCIe NVMeタイプのSSDを採用しています。
 
価格
アクセス速度
耐衝撃性
静音性
重量
HDD
従来から使われていたストレージ。大容量化が進み、SSDと比べて安価で大容量のデータを保存できます。ただし、データ転送速度はSSDよりも遅いです。
SSD
HDDよりもデータ転送速度が圧倒的に速いため、全体的なパフォーマンス向上につながります。ただし、HDDと比べて高価なため、同じ価格だと少ない容量しか積めません。
【グラフィックス】
グラフィックスには、CPU内蔵タイプのみを搭載可能。
グラフィックス
性能
用途
本モデルで選択可能
CPU内蔵タイプ  


高い
動画再生
NVIDIA GeForce MXシリーズ 動画再生/軽めのゲーム ×
NVIDIA GeForce GTX16シリーズ ゲーム/動画・画像編集 ×
NVIDIA GeForce RTX30シリーズ 負荷のかかる
ゲーム/動画・画像編集
×
CPU内蔵タイプのグラフィックスは、高い描画処理能力を必要とする画像/動画の編集やゲームなどを快適に処理するには向いていないので、こうした用途に使いたいのなら、他のNVIDIA GeForce GTXまたはRTXシリーズ搭載モデルを検討することをオススメします。
【まとめ】
この構成を見る限り、Inspironスモールデスクトップ(3020)はエントリーレベルに位置づけられているのがわかります。レビュー機は、Core i5-13400プロセッサ+16GBメモリ+512GB SSDの構成。メモリ容量が多いので、ネットを見る/動画を再生するなど、あまり負荷のかからないタスクを実行しているとき、ストレスを感じるシーンはほとんどありませんでした。
3)各パーツをチェック
Inspironスモールデスクトップ(3020)の各パーツをチェックしてみましょう。
前面部。
右側に端子類を配置。上から順に、電源ボタン、ステータスランプ、グローバルヘッドセットジャック、メディアカードリーダー、USB 2.0 Type-A×2、USB 3.2 Gen Type-A×2が配置されています。前面部に多数の端子類が搭載されているので、デバイスの抜き差しがしやすいと思います。
電源がオンの状態で電源ボタンの白いランプが点灯します。
上部中央には光学ドライブを縦向きに配置。
搭載できるのはトレイロード式 DVD ドライブ (DVD±RW/CD-RW)のみ。ブルーレイ対応ドライブは選択できないみたいです。
上面部には何も配置されていません。
右側面部。
左側面部。
左上に通気孔が配置されており、この部分にちょうどCPUファンが来る形になり、効率的に排熱できる仕組みになっています。
背面部。
上部の左側に端子類、右は通気孔になっています。
端子類は上から順に、ライン出力、HDMI出力端子、DisplayPort、USB 3.2 Gen 1 Type-A×2、USB 2.0 Type-A×2、LANが配置されています。
中段には拡張カード用のスロットを配置。
一番下には電源端子を配置しています。
背面部端子に、HDMIケーブルと電源ケーブルを接続したところ。
【USB端子】
USB端子
個数/場所
最大転送速度
USB 2.0 Type-A 2個/前面部
2個/背面部
0.48Gbps
USB 3.2 Gen 1 Type-A 2個/前面部
2個/背面部
5 Gbps
USB端子は全部で8個搭載しています(前面部4個/背面部4個)。すべてType-A端子です。最近はUSB Type-Cデバイスも一般化しているので、できればUSB Type-C端子も搭載してほしかったですね。
【映像出力端子】
 
個数/場所
DisplayPort 背面部/1個
HDMI 背面部/1個
映像出力端子は上の2種類が搭載されています。
ぼくはHDMI端子経由で
外部出力しましたが、おそらくはHDMIとDisplayPortで出力可能な2画面同時出力に対応していると思います。
底面部。
ゴム足が4つ配置されています。
側面部にゴム足は配置されていないため、おそらく横置きには対応していないと思われます。
4)筐体内部をチェック
本モデルは、背面部右にある2つのネジを外せば、簡単に筐体内部にアクセスできる仕様になっています。
背面部の右上に配置されているネジと
右下に配置されているネジを外します。固く締まっている場合はドライバ等を使う必要がありますが、軽く止められている程度であれば指で外すことも可能。
次に、側面部後ろの出っ張っている部分を背面部側に引っ張ると、
側面部が外れます。力を入れる必要はありません。
スリムボディを採用しているため、狭めのスペースにパーツ類が組み込まれているのがわかりますね。
筐体内部。左上にマザーボード、右上の手前側にハードドライブケージ、奥側に光学ドライブを配置。左下に電源ユニットが配置されています。
(*筐体内部の各パーツの詳細については、サービスマニュアルを参照してください)
マザーボード中央にはCPUファンを配置。
ファンに右側にメモリスロットが2基配置されています。レビュー機は、左側のスロットにメモリが差し込まれており、右側のスロットは空きの状態です。
上の画像の左下の指の先にメモリスロットが配置されています。メモリスロットにアクセスするには、手前側にある光学ドライブとハードドライブケージを取り外す必要があります。
CPUファンの下には、PCIe x1 スロットとPCIe x16 スロットが配置されています。このレビュー機の構成では、2つのスロットとも空きの状態です。スリムタイプボディで筐体内部のスペースに制約があるため、これらのスロットを利用する際には、増設するデバイスのサイズが適合しているか事前に確認する必要があります。
一番下には電源ユニットを配置。
180 W Bronze内蔵電源供給ユニット(PSU)を採用しています。
5)同梱物をチェック
同梱物をチェックします。
電源ケーブル。
ちょっと太めです。
3Pコンセントプラグに、同梱されている変換アダプタ(3P→2P)を装着して使用するタイプです。
各パーツ詳細などを示したペーパーも同梱されています。
キーボード/マウスは有線タイプを同梱。どちらもUSB Type-Aで接続するタイプです。
まとめ

以上、Inspironスモールデスクトップ(3020)について見てきました。主な特徴をまとめると次のとおり。

・コンパクト/スリムな筐体を採用
・第13世代インテルCoreプロセッサ搭載
・シンプルなデザイン


第13世代インテルCoreプロセッサを搭載した、コンパクト/スリムなスモールデスクトップPCです。あまり設置面積を取りたくないが、ノートPCではなく、デスクトップPCを導入したい、 という人におすすめです。