ゲーミングノートDell G15 5520について詳しく解説します。
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![]() Dell G15 5520は15インチ液晶を搭載したノートPC。グラフィックスにNVIDIA GeForce RTXシリーズを搭載したモデルを選択できるゲーミングPCです。
DELLのGシリーズに属しています。Gシリーズは、手軽にゲームを楽しんだり、負荷のかかる動画/画像編集を快適に処理したりできるよう設計されたハイパフォーマンスシリーズです。 →GシリーズノートPC最新モデル →15インチノートPC最新モデル一覧 ![]()
Gシリーズは、コストパフォーマンスを重視したつくりのInspironシリーズとゲーミングに特化したAlienwareシリーズの中間に位置づけられています(上の表参照)。Inspironシリーズよりも高いパフォーマンスを必要とするが、Alienwareよりも安く手に入れたい/いかにもゲーミングPCというデザインは使いづらい、という人向けのシリーズです。
Dell G15 5520の主な特徴は次のとおり。 ・第12世代インテルCore プロセッサ+NVIDA GeForce RTXシリーズという組み合わせで高い描画処理能力を発揮できる ・ゲーミングPCらしさを醸し出しつつ、奇抜さを抑えたデザイン ・効率的な排熱が可能な設計 ・高リフレッシュレートのパネルを選択でき、滑らかな映像を楽しめる ここではDell G15 5520の特徴・スペック・パフォーマンス・使い勝手等について詳しく解説したいと思います。 (*DELLパソコンの4桁の型番(本モデルの場合「5520」)を確認する方法はこちら) ![]() DELL Webサイトの製品ページを確認する → G15 5520ゲーミングノートPC詳細情報 ![]() ![]() 【参考】G15 5520動画
G15 5520に関する動画をYouTubeにアップしています。
![]() 【レビュー目次】
・1)ゲーミングPCっぽさを少し感じさせるデザイン
・2)スペックをチェック(第12世代インテルCore Hプロセッサ搭載) ・3)パフォーマンスをチェック ・4)パッケージをチェック ・5)効果的に排熱できる設計を採用 ・6)15インチ液晶を搭載したゲーミングノートPC ・7)特徴・使い勝手をチェック ・8)各パーツをチェック ・9)同梱物をチェック ・まとめ *ここに記載されているスペック・構成・価格は記事執筆時点のものです。最新情報については必ずDELL Webサイトでご確認ください。レビュー機はメーカーの貸出機です。
【レビュー機のスペック】プラチナ(RTX3060搭載) 第12世代 インテルCore i7-12700Hプロセッサ/16 GB, 2 x 8GBメモリ/512 GB, M.2, PCIe, SSD/NVIDIA GeForce RTX 3060グラフィックス ![]() ![]() ![]() デルの対象PC(1台10万円以上)を注文する際にクーポンを利用すればオンライン価格から3%オフになる当サイト向け特別クーポンを発行中です。詳細情報/利用方法については、特別クーポン詳細ページを参照してください。
![]() ![]() 1)ゲーミングPCっぽさを少し感じさせるデザイン
![]() G15 5520は、直線を基調としたデザインを採用。
![]() 天板部には三角形に切り取られたようなデザインになっています。
![]() 天板部全体がフラットな仕上がりになっているデザインと比べると、光が当たったときの反射が異なるため、単調な印象を受けません。
![]() 三角形の内側の部分は、縞模様が入っており、触ると少し凸凹しています。それ以外の部分はフラットな仕上がりになっており、触るとさらっとしています。マット調なので、汚れや指紋はつきにくいですね。
![]() また、遠くから見ると気付きませんが、近くで見ると細かい模様(斑模様)が入っています。
![]() キーボードの周囲にも、同じ模様が入っています。
![]() G15 5520のボディにアルミなどのメタルは採用されておらず、樹脂が採用されています(*G15 5520 Special Edition(SE)はアルミニウム採用)。メタルボディほどのスタイリッシュさは感じないですが、個人的には野暮ったさは感じません。
![]() カチッとした感じに仕上がっています。個人的にはプラモデルみたいに感じますね。
![]() 背面部が少し出っ張ったデザインになっていますが、これは背面部からの排気を効果的に行うためのものです。
![]() 右側面部の一番奥の部分には、Gシリーズを示す「G」が赤で彫り込まれています。
![]() 黒地に赤なので結構目立ちます。
![]() パームレストの左上にも「G」のロゴが配置されています。
![]() 液晶の外枠とキーボードはブラックを採用。
![]() キーボード周囲は天板部と同じカラーリング。すっきりとしたデザインです。
![]() 底面部も、天板部と同じカラーリングを採用しています。
![]() 上位シリーズのAlienwareほどの奇抜さは感じませんが、ちょっとゲーミングマシンっぽい雰囲気は残っていると思います。
![]() ただし、いかにもゲーミングPCらしい感じはしないので、クリエイティブワークでビジネスシーンで使うときも違和感は少ないかなと個人的には思います。
![]() 樹脂性ボディですが、ボディの剛性は高い印象を受けるので、片手だけで持ってもボディのたわみを感じることはありません。
![]() G15 5520ではファントムグレー、ダークグレー、スペクターグリーンの3つのカラーリングを用意。レビュー機はファントムグレー。グレーというよりもちょっと緑っぽい感じがします。
![]() シンプルな色合いです。
![]() ダークグレー。
![]() 落ち着いた雰囲気を醸し出しています。
![]() スペクターグリーン。
![]() キーボードの周囲は迷彩柄になっています。遊び心を感じますね。 このカラーリングは、いかにもゲーミングPCという仕上がり。ビジネスではちょっと使えないかも。
![]() パッケージによっては特定のカラーしか選択できないケースがあります。なお、ダークグレーとスペクターグリーンを選択する場合、+880円かかります。
![]() Special Editionはオブシディアンブラックを採用。 Special Editionのみボディにアルミニウムを使用しています。したがって、樹脂性ボディと異なり、質感は高めだと思います。精悍な色合いです。
![]() 12ゾーンのRGB LEDシャーシ照明を採用。Alienware Command Centerで制御可能です。
![]() ![]() 2)スペックをチェック(第12世代インテルCore Hプロセッサ搭載)
Dell G15 5520の主なスペックをチェックします(AMD Ryzen 6000シリーズプロセッサ搭載モデルのG15 Ryzen Editon(5525)と比較してみました)。
→参考:New Dell G15 Ryzen Editon(5525)詳細情報 【Dell G5 15の主なスペック】
![]() 【CPU】
第12世代プロセッサの主なシリーズとして、高性能マシンに搭載される「Hシリーズ」、標準的な使い方が想定されるPC向けの「Pシリーズ」、モバイルPC向けの「Uシリーズ」の3つが挙げられます。
G15 5520はゲーミングPCのため、高性能な「Hシリーズ」プロセッサを搭載。CPUには第12世代インテル i5/i7/i9搭載モデルを選択できます。
■第12世代インテルCoreプロセッサの特徴
第11世代プロセッサでは同じ特徴を持つコアを搭載していましたが、第12世代プロセッサでは特徴の異なる2種類のコア(Performance-coresとEfficient-cores)を混在させています。コア数を単純に増やすとマルチスレッド性能は向上しますが、消費電力が大きくなってしまいます。第12世代プロセッサでは、パフォーマンスが低めながら消費電力の小さいEfficient-coresとパフォーマンスが高いPerformance-coresを使い分けることにより、パフォーマンスを高めつつ消費電力を抑えることが可能になっています。
【メモリ】
選択できるメモリ容量は16GB。8GB×2のデュアルチャネル構成。Web閲覧/動画再生といった、比較的負荷のかからないタスクを実行する場合には16GBのメモリ容量でも十分だと思います。容量の大きな32GBメモリ搭載モデルも用意されていると、よりゲームを快適に楽しめると思うのですが、現時点ではオプションは用意されていません。
【ストレージ】
ストレージはSSDのみを搭載可能。従来からあるHDDは選択できません。SSDの方が、アクセスが速い、衝撃に強いなどの特徴があり、利便性は高くなっています。SSDは価格の高さがネックでしたが、最近は価格が下落傾向にあり、大容量のSSDを搭載したモデルも増えています。
Dell G15 5520では、512GB/1TBの容量を搭載したモデルを選択できます。
【グラフィックス】
グラフィックスには、NVIDIAの最上位であるRTXシリーズのGeForce RTX 3050/RTX 3050Ti/RTX 3060/RTX 3070 Tiを搭載したモデルを選べます。
光学ドライブは非搭載です。
![]() 3)パフォーマンスをチェック
G15 5520のパフォーマンスをチェックしてみました。レビュー機のスペックは次のとおり。
【プラチナ(RTX3060搭載)】
第12世代 インテルCore i7-12700Hプロセッサ/16 GB, 2 x 8GBメモリ/512 GB, M.2, PCIe, SSD/NVIDIA GeForce RTX 3060グラフィックス
負荷が軽めのゲーム「ドラゴンクエストX」のベンチマークソフトを実行してみました。最高画質で「すごく快適」に動作します。
負荷が中程度のゲーム「ファイナルファンタジー14 漆黒の反逆者」のベンチマークソフトの結果は上の表のとおり。最高品質で「非常に快適」に動作します。
重い負荷がかかる「ファイナルファンタジー15 」のベンチマークソフトの結果は上の表のとおり。さすがはNVIDIA GeForce RTX3060グラフィックス搭載モデルだけあって、負荷の重いゲームも快適に楽しめるという結果が出ています。
以上の結果から、高性能グラフィックス搭載モデルの場合、ゲームに加え、高い描画処理能力を必要とする動画/画像編集などのクリエイティブワークもある程度ストレス無く処理できると思います。
![]() ![]() ![]() 4)パッケージ別のスペック
次に、パッケージ別のスペックをチェックしてみましょう。
■G15 5520のパッケージ別のスペック
現時点でプレミアム/プラチナの2つのパッケージに加えて、Special Edition(SE)パッケージが用意されています。
【G15 5520】
【G15 5520 Special Edition(SE)】
スペックが異なるのはパネル/プロセッサ/メモリの容量/ストレージの容量と種類/グラフィックスの5つです。
![]() ![]() 5)効果的に排熱できる設計を採用
G15 5520は、高い負荷がかかることが想定されるゲーミングPCなので、内部で発生する熱を効果的に排出できる設計が採用されています。
底面部とキーボード上部の2箇所の通気孔から吸気し、左右の側面部後方と背面部の左右の計4つの空気孔から排熱する仕組みになっています。
![]() 底面部。かなりの部分を通気孔が占めているのがわかります。
![]() キーボード上部にも通気孔が配置されています。この位置に通気孔が配置されているのはゲーミングノートPCならではですね。通常はスピーカーとかが搭載されることが多いのですが。通気孔を増やすことで、より多くの空気を取り込めるようになっています。
底面部の通気孔よりも、こちらの通気孔の方が、より冷たい空気を取り込めるので、冷却効果は高まると思います。
ただし、ベンチマーク実行時など、高い負荷がかかるとこの通気孔部分が温かくなります。
![]() 左右の側面部の後方に排気口を配置。
![]() 側面部だけでなく、その下の斜めに切り取られた部分も排気口になっており、
![]() より多くの熱を排出できるようになっています。
![]() 背面部の左右にも排気口を配置。
![]() ゲーミングPCらしいデザインです。
![]() 背面部の排気口を効果的に配置できるよう、背面部全体が飛び出すデザインが採用されています。
![]() その分、ボディの奥行きが大きくなりますが、冷却効果を高めることができます。
![]() ただし、背面部の通気孔からは結構な勢いで熱が排出されるので、背面部の向こう側に一定のスペースを確保しないと熱がこもってしまいます。壁の近くで使うときなどは注意が必要です。
![]() G15 5520では、デルの上位ゲーミングブランドであるAlienwareシリーズで使用可能な「Alienware Command Center」ツールが同梱されています。
![]() このツールを使えば、CPU、GPU現在の状況(温度/使用状況など)をチェックできます。
ゲームを快適に楽しむには、マシンの状態を確認することが重要なので、Alienware Command Centerを使って、状況を把握できるのは便利だと思います。
【排熱・騒音】
負荷の高くないタスク(Web閲覧/動画再生等)を実行しているときは、静かです。
ベンチマーク実行時、ファンの回転数が上がり、風切り音が大きくなります。多少耳障りですが、個人的には、すごくうるさすぎるという感じではありませんでした。
負荷がかかると、底面部/背面部の通気孔部分が少し温かくなりますが、熱すぎてさわれないほどではありませんでした(個人的感想です。騒音・熱の状況は、マシン構成/使用状況/かかっている負荷等によって異なるのであくまで参考程度にしてください)。
![]() ![]() ![]() 6)15インチパネルを搭載したゲーミングノートPC
![]() G15 5520は15.6インチパネルを搭載したノートPC。パネルの左右の外枠(ベゼル)が狭くなったスリムデザインを採用しているため、ボディをコンパクトにできるうえ、画面を見ているときにベゼルの存在が気になりにくくなり、画面への没入度を高めることができます。
![]() 指と比べると、その狭さがよくわかります。
![]() ただし、上下のベゼルはそれほどスリムになっていないです。
![]() 前述したように、エアフロー改善のため、ボディの背面部分が大きく後方にせり出す形になっています。
![]() この結果、ボディの奥行きが大きくなり、一般的なノートPCと比べてボディが大型化しています。
![]() デルの15インチ液晶搭載InspironシリーズノートPC(5510)と比べると、奥行きにかなりの差があるのがわかります。
![]() 背面部のせり出したところの幅の分、G15 5520が大きいですね。
![]() B5サイズのノートと比べるとこんな感じ。
![]() 厚みは23.3mm。性能重視のゲーミングノートPCなので、スリムではありませんが、凸凹のないフラットなデザインを採用しているため、すっきりとした印象を受けます。
![]() こんな感じで掴むことが可能。
![]() 15インチ液晶搭載InspironシリーズノートPCと比較してみました。G15 5520の方がすごく厚みがあるのがわかりますね。
![]() 持ちあげるとこんな感じ。分厚さは感じます。
![]() ちなみにパネル部分はここまで傾けることが可能。
![]() 重量は2.612kg(実測値)。かなり重いです。気軽に外に持ち出すのはちょっと厳しいと思います。
![]() 脇に抱えて持ったところ。
![]() 重いので、しばらく片手で持っていると腕が疲れてきます。というか、片手だけで長い時間持っているもは無理。片手だけで持って写真を撮るのも大変です。
![]() スリムベゼルのおかげで、左右の幅は抑えられているため、ビジネスバックからスムーズに取り出せます。
![]() ただし、ボディの奥行きがあるので、ビジネスバッグに入れても、ボディがぎりぎり収まるぐらいはみ出してきます。なんとかチャックが閉まる感じですね。
![]() 奥行きがあるせいで、ディパックの場合、中に入れるのもギリギリでした。
![]() きっちり収まっている状態です。G15 5520を外に持ち出して使うことを考えているのであれば、自分が持っているバッグに入るかどうかを事前に確認しておいたほうがいいと思います。
![]() ゲームマシンとして高いパフォーマンスを発揮すること/効率的に排熱できることを最優先に設計されているため、ボディは大きく重くなっています。
ただし、そうはいってもノートPCなので、がんばればバッグに入れて持ち出すことは可能。外出先でも快適な環境でゲームしたい、という強いニーズがある場合は、なんとか対応することはできるでしょう。
![]() ![]() ![]() 7)特徴・使い勝手をチェック
G15 5520の特徴・使い勝手をチェックします。
【搭載している端子類】
G15 5520に搭載されている端子類は次のとおり。搭載しているグラフィックスによって、利用できるUSBの種類が異なります。 ■共通する端子類 ・ヘッドセット(ヘッドホン/マイク兼用)×1 ・HDMIポート×1 ・LAN×1 ■NVIDIA GeForce RTX 3050および3050Tiを搭載したPCの場合 ・SuperSpeed USB 3.2 Gen 1 ・SuperSpeed USB 3.2 Gen 1 ・USB Type-Cポート(DisplayPort Altモード対応) ・SuperSpeed USB 3.2 Gen 1 ■NVIDIA GeForce RTX 3060および3070 Tiを搭載したPCの場合 ・SuperSpeed USB 3.2 Gen 1 ・SuperSpeed USB 3.2 Gen 1 ・Thunderbolt 4/USB Type-Cポート(DisplayPort Altモード対応) ・SuperSpeed USB 3.2 Gen 1 SDカードリーダーは搭載されていません。なので、SDカードの利用を考えている方はご注意ください。別途アダプタ等が必要になります。 LAN端子は搭載されているので、安定したネット接続環境を構築できます。ゲーム中にネット接続に関するトラブルで悩まされたくない場合には有線で接続した方がベターです。 ●利用可能なUSB端子
NVIDIA GeForce RTX 3050/3050Ti搭載モデルとNVIDIA GeForce RTX 3060/3070 Ti搭載モデルでは、上の表のように利用できるUSB端子のスペックが異なります。
●USB Type-Cの仕様
G15 5520で利用可能なUSB Type-C端子は、Display Port Alt-Modeに対応しており、外部映像出力が可能です。ただし、PowerDeliveryには非対応なので、充電することはできません。NVIDIA GeForce RTX3060/3070 Ti搭載モデルのみThunderbolt 4に対応しており、高速データ転送が可能です。
【外部映像出力】
搭載している映像出力端子はHDMI端子/Type-C(Display Port Alt-Mode対応)の2つ。 ![]() 背面部にあるUSB Type-C端子経由で、USB Type-C映像入力端子を搭載した24インチモニタに接続してみました。 ![]() この状態で、さらにHDMI端子経由で4Kテレビに接続したところ、3画面同時出力することができました。
![]() 4Kテレビでは、4Kの解像度(3840×2160ドット)で出力することに成功。解像度の高い大きなディスプレイでゲームの世界に浸ることができます。しかも、4Kモニタに外部出力する場合、リフレッシュレートが30Hzに制限されるモデルもありますが、G15 5520では60Hzに設定可能。高精細な画面で、より滑らかな映像を楽しめます。
![]() USB Type-C端子/HDMI端子の両方とも背面部に配置されています。したがってプレイ中、ケーブル配線が気になることはありません。ただし、接続するときは背面部をのぞき込むか、ボディを回転させてこちら側に端子が向くようにする必要があります。
以上、見てきたように簡単にマルチモニタ環境を構築できます。クリエイティブワークで広い表示領域を確保して作業効率をアップさせたい、ゲームを大きな画面で楽しみたい、というニーズに応えることができます。
![]() 画面に関する操作は「設定」メニューで行うことができますが、G15 5520では、F8キーで画面の切り替えを実行できます。
![]() F8キーを押すと、画面右下に「映す」スクリーンが表示され、「PC画面のみ」「複製」「拡張」「セカンドスクリーンのみ」の中から選択可能。即座に画面表示を切り替えられるので便利です。
■起動時間
起動時間(電源ボタンを押してからデスクトップ画面が表示されるまで)を計測してみました。
1回目→12.83秒 / 2回目→12.48秒 / 3回目12.05秒 かなり高速に起動します(起動時間は、マシン構成・各固体によって異なると思うので、あくまで参考程度にしてください)。 ■WiFi6対応モデルを用意
![]() G15 5520は、WiFi 6(IEEE802.11ax)に対応しています。
WiFi6環境が構築されている場合、従来と比べて最大通信速度がアップするうえ、より安定した通信が可能になります。なお5G/LTE対応モデルは用意されていません。
■Webカメラ
![]() 液晶上部中央にWebカメラを配置(解像度1280 x 720 (HD)(30 fps))。カメラの使用時には、カメラの右横にあるランプが点灯します。カメラを隠すカメラシャッター機能は用意されていません。 ■サウンド
![]() スピーカーは底面部の前面部寄りの左右に配置されています。
![]() 2つのスピーカーで構成されるデュアルスピーカーシステムを採用。
![]() この位置にスピーカーがあると、床に音が反射する形になり広がりが出ます。
実際に音楽を聴いてみました。ちょっとカシャカシャする感じはありますが、バランスは悪くないですね。低音部分も聞こえてきます。個人的には、そんなに不満は感じません。
ゲームするときはヘッドホンを利用することが多いでしょうから、そんなにスピーカーの音質にこだわらなくてもいいのかもしれません。 ■ファンクションキーのロック/ロック解除の切り替えが可能
![]() キーボードの一番上の列にファンクションキーが配置されています。デフォルトでは、キーに記載されているイラストの機能を利用することができます。
ファンクションキーには別の機能も割り当てられています(F7キーを押すと全角カナに変換、F10キーを押すと半角英数に変換など)が、デフォルトではFnキーと同時に各キーを押さないとこれらの機能を利用できません。
![]() ファンクションキーのロックを解除すると、各キーを押すだけでこれらの機能を利用できるようになります。これまで、ロックの解除はBIOSでしかできないモデルもあったのですが、
G15 5520ではFnキーとescキーを同時に押すことで、簡単にファンクションキーのロック/ロック解除を切り替えることができます。
■バッテリ駆動時間
G15 5520のバッテリ駆動時間を計測してみました。
![]() レビュー機で、輝度80%/電源モード(バランス):バッテリの状態で、YouTubeで標準サイズの動画を視聴しながら、文字入力/Web閲覧を実行した場合のバッテリ使用率は次のとおり。
3時間で約54%のバッテリを消費しているので、単純計算で、フル充電している状態から約5時間30分近くバッテリを駆動できる計算になります。
バッテリ消費の大きい動画を外出先でずっと視聴し続けるケースはあまりないと思うので、実際にはもう少しバッテリ駆動時間は延びると可能性があると思います(バッテリ駆動時間は、使い方・環境によって大きく異なるので、あくまで参考としてください)。
バッテリ駆動時間を優先したモバイルPCではないので、バッテリ駆動時間はそれほど長くないですね。ただし、据え置きタイプとして、ACアダプタをつなげて充電しながら使うことが多いでしょうから、あんまり気にしなくてもいいと思います。
■計算機ツールをすぐに起動できる
![]() テンキーの左上に配置されている電卓ボタンを押すと、計算機ツールをすぐに起動できます。
![]() すぐに計算できるのは便利だと思います。
![]() ![]() ![]() 8)各パーツをチェック
G15 5520の各パーツをチェックします。
![]() ■ディスプレイ
![]() 15.6インチのパネルを搭載。タッチパネルは非搭載です。G15 5520では2種類のFHDパネル(120Hz or 165Hz)、G15 5520 Special EditionではQHDパネルを選べます。レビュー機はFHD 165Hzパネル搭載モデルです。 【G15 5520で選択できるパネル】
(出典:G15 5520マニュアル)
【最大解像度】
最大解像度が、FHD(1920×1080ドット) or QHD(2560×1440ドット)のパネルを搭載したモデルを選択できます。
解像度が高い方が、精細感の高い表示が可能になります。なので、QHDパネル搭載モデルを選択した方が、より綺麗な映像でゲームを楽しむことができます。画面の綺麗さにこだわるならQHDパネル搭載モデルがおすすめ。
ただし、そこまで精細感にこだわらなくてもいい/価格が安い方がいい、というのでればFHDパネルを選ぶのもありだと思います。また、FHDパネル搭載モデルの方が、QHDパネル搭載モデルよりもバッテリ駆動時間が長くなる可能性が高いです。
![]() レビュー機はFHD 165Hzパネル搭載モデル。
![]() 15.6インチという大きめのパネルを採用しているので、拡大表示しなくても100%表示のままで見づらさは感じません。100%表示のままであれば、複数のウィンドウを並べて表示することが可能。
【色域】
マニュアルによると、色域は各パネルによって異なります。FHD 120Hzパネルは45% NTSC。3つのパネルの中で最も色域が狭くなっています。他のモデルで45% NTSCのパネル表示を見たことがありますが、少し黄色系がきつく発色される印象を受けました。忠実な色再現が求められるタスクには不向きです。
FHD 165Hzパネルは、100% sRGB。広い色域を確保できます。普通に使っていて、違和感を感じることは少ないと思います。
QHDパネルは、sRGBよりも広い色域を表現できるデジタルシネマの規格DCI-P3のカバー率99%を実現。より緻密な色再現が可能です。
![]() 100% sRGBのFHDパネルは色の表現が鮮やか。
![]() 自分で撮影した写真を映し出してみました。赤の部分が綺麗に描写されています。
![]() ムラのない均一な表示です。
![]() 描写が綺麗なので映像も楽しむことができました。
![]() 視野角も広めで、斜め方向から見ても見え方に大きな変化は感じません。
![]() 文字表示も認識しやすいです。
【非光沢パネル】
![]() G15 5520ではすべてのパネルで非光沢パネルを採用。光沢パネルと比べて、色表現の鮮やかさでは劣りますが、照明などの映り込みが発生しにくいため、長時間見続けたときの目の疲れを軽減できます。ゲーム中はずっと画面を見ることなるので、非光沢パネルの方が実用的だと思います。
【リフレッシュレート】
リフレッシュレートが120Hz/165Hz/240Hzのパネルを選択できます。
リフレッシュレートとは、単位時間にどれだけ表示が更新されるのかを示す値。この値が大きければ大きいほど、更新回数が増えるため、より滑らかな映像を楽しめます。
一般的な液晶のリフレッシュレートは60Hzなので、数字上は120Hzは2倍、165Hzのパネルの場合は60Hzの2.75倍、240Hzは4倍の滑らかさで表示することができるため、より滑らかな映像を楽しむことができます。したがってゲームへの没入度を高めることができます。
![]() レビュー機は165Hzリフレッシュレートのパネルを搭載。
![]() 動きが滑らか。特にゲームベンチマークはぬるぬる動いたので、違和感なくゲームの世界に没入できると思います。
【輝度】
輝度250/300/400ニットのパネルを選択できます。輝度が高い方が、画像を美しく見せられる、野外でも画面が見やすいなどのメリットを享受できます。
![]() なお、シングルヒンジを採用しており、少し高さがあるので、その分、ディスプレイ部分が高く設定されています。
このおかげで視線が高くなり、姿勢が良くなるため、長時間ゲームや作業をするときの首や肩への負担を軽減できる可能性があります。
![]() 一般的な15インチノートPCと比較してみました。左がG15 5520。ディスプレイの位置が高いのがわかります。
![]() ■キーボード
![]() キーボードについて見ていきます。
![]() ■日本語ホワイトバックライトキーボード (テンキー付き、G-キー なし)
■英語オレンジバックライ キーボード( テンキー & G-キー付き) のいずれかを選択できます(レビュー機には日本語キーボードを搭載)。 ![]() 個々のキーが独立したセパレートタイプを採用。
![]() テンキーを搭載しているので、数字入力がしやすいです。ただし、テンキーは標準キーよりもちょっと幅が狭め。
![]() キーボード左端の「半角/全角」キーは小さめ。
![]() 頻繁に利用するEnterキー、BackSpaceキーが左隣のキーと隣接している、デル独自のキーボード配列を採用しています。もうちょっとEnterキーとBackSpaceキーが大きいと押しやすいんですけどね。 また、Enterキーとテンキーの間のスペースが狭めのため、慣れないうちはEnterキーを押そうとして、隣のテンキーを押してしまうかもしれません
僕の場合、Backspaceキーを押そうとして、何度も謝って右側にある「num lock」キーを押してしまいました・・・
![]() キートップのフォントは認識しやすいです。キートップを触るとさらさらしており、指を動かしやすいですね。キーボードを強く押しても、それほどたわまないです。
![]() キーストローク(キーを押し込む深さ)は標準的なノートPCと同程度に感じました。個人的には少し浅めに感じましたが、打ちづらさはないですね。
![]() 打鍵感は柔らかめ。個人的にはもう少し固いほうが好みですが、軽く押すだけで反応してくれます。打鍵音も小さめに感じました。
![]() キーピッチ(キー間の距離)は18.7mmです。
![]() フルサイズのキーボードのキーピッチ(19mm)よりやや狭くなっていますが、実際にタイピングしていてそんなに窮屈な感じはありませんでした。
![]() リフトアップヒンジは採用していないので、キーボードに傾斜はありません。傾斜があった方がタイピングしやすいんですけどね。
![]() キーボードにはホワイトのバックライトを装備。暗い環境でも快適に作業できます。明るさは2段階の設定が可能。
![]() F5キーを押すことで、バックライトのオン/オフ、明るさの設定を実行できます。
![]() 電源ボタンがキーボードの右上に配置されています。ボタンが固めなので誤って押しても誤動作する可能性は低いと思います。
![]() ■タッチパッド
![]() タッチパッドはクリックボタンが一体となったタイプを採用。
![]() タッチパッドの表面はさらさらしており、滑りが良く、反応も良好です。
![]() キーボードの上部に通気口を配置しているため、パームレスト部分が少し狭めですが、タイピング中に手を置いておくのに狭すぎる感じはありませんでした。タッチパッドもちょっと小さめです。
![]() 通常の15インチノートPCと比較してみました。
![]() ■右側面部
![]() USB 3.2 Gen 1 Type-A×2が配置されています。
![]() 右側面部のすべての端子類にデバイスを接続したところ。
![]() ■左側面部
![]() 上の画像の左から順に、LAN端子、ヘッドセット/マイク端子、バッテリーステータスライトが配置されています。
![]() 左側面部のすべての端子類にケーブル・デバイスを接続してみました。
![]() ■背面部
![]() 上の画像の左から順に、USB 3.2 Type-C(DisplayPort Altモード対応)、USB 3.2 Gen 1 Type-A、HDMI端子、電源入力端子が配置されています。
USB 3.2 Type-C(DisplayPort Altモード対応)端子は、NVIDIA GeForce RTX 3060/3070 Tiを搭載した構成の場合、Thunderbolt 4に対応します。
![]() 背面部にあるすべての端子類にケーブル・デバイスを接続するとこんな感じ。接続する際には、背面部側にある程度のスペースを確保する必要があります。
![]() 背面部に端子類があると、接続するときにいちいちのぞき込んだり、ボディを回転させたりする必要があるので、デバイスの抜き差しがちょっと面倒に感じるかもしれません。
あと電源ケーブルをしっかり奥まで差し込んでも、ちょっとボディを動かすとケーブルが引っかかって外れてしまうことがありました。
![]() 両側面部・背面部のすべての端子類にケーブル・デバイスを接続したところ。電源ケーブル/HDMIケーブルを背面部に接続する形にして視界から隠すことで、ゲームに集中しやすい環境を整えることができます。
![]() ■前面部
![]() 前面部に端子類は配置されていません。カバーを開けるとき、指が引っかかるので開けやすいです。
![]() ゆっくりとであれば片手で開けきることができます。いちいち両手を使わなくいいのは便利です。
![]() ■底面部
![]() 底面部には、通気孔が大きめにとられているほか、左右にスピーカーが配置されています。
![]() ![]() ![]() 9)同梱物をチェック
G15 5520の同梱物をチェックします。
![]() ACアダプタと電源ケーブル(*同梱されるACアダプタは、搭載しているグラフィックスによって異なる可能性があります。写真は、NVIDIA GeForce RTX3060搭載モデルに同梱されるACアダプタ)。
![]() 消費電力が大きい高性能グラフィックスを搭載しているため、ACアダプタも大きなつくりになっています。
![]() 平べったい形状をしていますね。
![]() 240W型のACアダプタを採用。
![]() 専用端子に接続して充電するタイプです。
![]() 本体背面部にある電源端子に接続します。コンセントに接続した状態だと、接続端子部分のブルーのLEDが点灯します。
![]() なお、ケーブルを束ねるためのマジックテープは付いていません。束ねたい場合には、別途テープ/ひも等を用意する必要があります。
![]() ACアダプタの裏面の隅にはゴム足が4つ配置されており、この面を下にして設置します。
![]() こんな感じで設置できます。ゴム足のおかげで安定した状態で設置可能。
![]() 本体と比べるとACアダプタがかなり大きめなのが分かりますね。結構かさばると思うので、設置場所を考慮しないといけないですね。コンセント接続時にはACアダプタ自体、熱を持って少し温かくなります。
![]() 電源ケーブルは、引っかけたりしたときに破断しないよう丈夫なつくりになっています。
![]() 3Pプラグで接続するタイプですが、
![]() 一般的なコンセントで利用できるよう、アース付きの変換アダプタ(3P→2P)が同梱されています。
![]() ACアダプタと電源ケーブルを合わせた重量は988g。かなり重いです。本体と合わせた重量は約3.6kg。持ち歩く際には相当の覚悟が必要です。
![]() 各部名称などを示した、簡潔な内容のペーパーも同梱されています。
![]() ![]() まとめ
![]() 以上、Dell G15 5520について見てきました。特徴をまとめると次のとおり。
・第12世代インテルCore プロセッサ+NVIDA GeForce RTXシリーズという組み合わせで高い描画処理能力を発揮できる ・ゲーミングPCらしさを醸し出しつつ、奇抜さを抑えたデザイン ・効率的な排熱が可能な設計 ・高リフレッシュレートのパネルを選択でき、滑らかな映像を楽しめる ![]() DELL Webサイトの製品ページを確認する → G15 5520ゲーミングノートPC詳細情報 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() デルのGシリーズゲーミングノートPC(1台10万円以上)を注文する際にクーポンを利用すればオンライン価格から3%オフになる当サイト向け特別クーポンを発行中です。詳細情報/利用方法については、特別クーポン詳細ページを参照してください。クーポンコードについては、当サイト向け特別クーポンページ ![]()
![]() ![]() 【即納モデルがおすすめ!】デルでは即納モデルが用意されており、最短で翌日に手元に届きます。詳しくは、「デル即納モデルについて詳しく解説:即納モデルを注文したら翌日届きました!」を参照してください。 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() |