Dell 16(AMD)(DC16256)レビュー

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Dell 16(AMD)(DC16256)レビュー

Dell 16(AMD)(DC16256)は16インチパネルを搭載したノートPCです

Dell 16(AMD)(DC16256)レビュー
Dell 16(AMD)の主な特徴は次のとおり。
・16インチパネル搭載ノートPC
・AMD Ryzen AI 300シリーズ搭載
・Copilot+PC準拠
・ボディにアルミニウムを採用
AMD Ryzen AI 300シリーズプロセッサを搭載したCopilot+PC準拠モデルです。16インチという大きめのパネルを搭載しているため、画面が見やすいと思います。ボディにはアルニウムを採用。洗練されたデザインに仕上がっています。

メーカーからDell 16(AMD)(DC16256)をお借りすることができたので、Dell 16(AMD)(DC16256)の特徴・スペック・使い勝手等について詳しく見ていきましょう。
【目次】
*ここに記載されているスペック・構成・価格は記事執筆時点のものです。最新情報については必ずDELL Webサイトでご確認ください。レビュー機はメーカーの貸出機です。
1)縦横比16:10の16インチパネル搭載
本モデルには縦横比16:10の16インチパネルを採用。
パネルが大きめのため結構見やすいと思います。
14インチPCを横に並べてみました(上の画像の左:14インチPC/右:レビュー機(16インチPC))。
重量は1.886kg(実測値)。
結構重いので、据置タイプとして使用するのがいいでしょうね。
ただし、室内を移動するぐらいであればそんなに苦にならないと思います。
ボディはそれほど大きい印象はなく、扱いやすいと感じました。
厚さは最厚部で20mm近くありますが、あまり掴みづらくはないですね。さっと掴んで持ちあげることが可能。
米国国防総省のMIL規格に準拠しており、高い堅牢性を確保しています(上の画像はイベントの資料)。
片手だけで持ってもボディのたわみ等はほとんど感じなかったです。
2)スペック/価格
Dell 16(AMD)(DC16256)の主なスペックはこのとおり。プラスチックボディのDell 16(AMD)(DC16255)、インテルモデルのDell 16(インテル)(DC16250/DC16251)のスペックも並べてみました。

*装備を簡素化することで価格を引き下げたDell 16(AMD)(DC16255)(プラスチックモデル)およびDell 16(インテル)との違いについて解説しています→Dell 16(AMD)展示機レビュー
 
Dell 16 (AMD)(DC16255)
Dell 16 (AMD)(DC16256)
Dell 16(インテル)(DC16250)
Dell 16(インテル)(DC16251)
ディスプレイ
16インチ 16:10
・FHD+ (1920x1200) 非光沢 300nits
16インチ 16:10
・FHD+ (1920x1200) 非光沢 300nits
16インチ 16:10
・FHD+ (1920x1200) 非光沢 300nits
16インチ 16:10
・FHD+ (1920x1200) 非光沢 300nits
CPU
AMD Ryzen 5 220
AMD Ryzen 7 250
AMD Ryzen AI 7 350
インテルCore 5 120U
インテルCore 7 150U
インテルCore 7 150U
メモリ
16GB
32GB
8GB/16GB
16GB/32GB
Copilot+PC準拠
×
×
×
ストレージ
512GB/1TB SSD
1TB SSD
512GB/1TB SSD
1TB SSD
グラフィックス
CPU内蔵
CPU内蔵
CPU内蔵
CPU内蔵
主な端子類
2 x USB 3.2 Gen 1 (5 Gbps)
1 x USB 3.2 Gen 2 (10 Gbps) Type-C(DP/PD対応)
1×HDMI 1.4
1× ユニバーサルオーディオ ジャック
2 x USB 3.2 Gen 1 (5 Gbps)
1 x USB 3.2 Gen 2 (10 Gbps) Type-C(DP/PD対応)
1×HDMI 1.4
1× ユニバーサルオーディオ ジャック
SDカードスロット
2 x USB 3.2 Gen 1 (5 Gbps)
1 x USB 3.2 Gen 2 (10 Gbps) Type-C(DP/PD対応)
1×HDMI 1.4
1× ユニバーサルオーディオ ジャック
2 x USB 3.2 Gen 1 (5 Gbps)
1 x USB 3.2 Gen 2 (10 Gbps) Type-C(DP/PD対応)
1×HDMI 1.4
1× ユニバーサルオーディオ ジャック
SDカードスロット
カメラ/シャッター
720p HDカメラ/×
1080p FHDカメラ/〇
720p HDカメラ/×
1080p FHDカメラ/〇
認証
×
指紋認証
×
指紋認証
シャーシ
プラスチック
アルミニウム
プラスチック
アルミニウム
カラー
プラチナシルバー/カーボンブラック
プラチナシルバー/ミッドナイトブルー
プラチナシルバー/カーボンブラック
プラチナシルバー/ミッドナイトブルー
寸法(幅×奥行×厚さ)/最小重量
約357.3×245.6×19.9mm/約1.89kg
約356.78×249.52×19.05mm/約1.92kg
約357.3×250.6×19.9mm/約1.98kg
約356.78×249.52×19.05mm/約1.98kg
Dell 16(AMD)(DC16256)はRyzen AI 7 350のみを搭載可能。NPU内蔵CPUで50TOPS実現しており、Copilot+PCに準拠しています。
メモリは大容量の32GB、ストレージは1TB SSDのみ。性能にこだわった仕様になっていると思います。
グラフィックスはCPU内蔵タイプで、高性能グラフィックス搭載モデルは用意されていません。
この記事執筆時点の価格はAMD Ryzen AI 7 350/32GBメモリ/1TB SSDの構成が165,583円(税込)。32GBメモリを搭載している/Copilot+PCに準拠しているなど、ある程度充実したスペックになっているので価格は高めに設定されている印象です。
3)ベンチマーク/ファンの回転音/熱
パフォーマンスをチェックしてみました。レビュー機のスペックはこのとおり。
負荷が中程度のベンチマーク「ファイナルファンタジー14 漆黒の反逆者」の結果は、高品質で「快適」、最高品質で「やや快適」。
重い負荷のかかるFF15ベンチマークの結果は「軽量品質」で「やや重い」、「標準品質」で「重い」、高品質で「動作困難」。
実際に、文書を作成する、ネットを見る、動画を再生する、といった一般的なタスクを実行しているときに、 ストレスを感じることはほとんどありませんでした。
ファンの音をスマホの騒音計アプリで計測してみました。ネットを見るなど一般的な使い方をしているとき、通常は24-31dB程度で静か。ほとんどファンの音が聞こえてきませんが、
たまに50dB程度まで上昇することがあり、その際はちょっと音が気になりました。
FF15ベンチマーク実行時は38-55dB程度。ファンの回転音が少し大きくなり、静かな環境だと、ちょっと耳障りに感じるかも。 個人的にはうるさすぎる、という印象は受けませんでしたが、音に敏感な人だとうるさく感じる可能性がありますね。
FF15終了直後、底面部の通気孔部分を触ると少し熱く感じます。
キーボード上部にも通気孔があるため、 この部分もちょっと温かくなります。 パームレスト部分には、ほとんど熱を感じませんでした。
4)デザイン
本モデルは天板部にアルミニウム製カバーを採用。質感は高めです。
光が当たったところの反射が綺麗ですね。ちょっと高級感があります。
天板部を触るとサラサラして心地いいですね。指紋や汚れは個人的にはあまり目立たないと思います。
カラーリングはプラチナシルバーとミッドナイトブルーを用意。レビュー機はプラチナシルバー。シンプルなカラーリングです。
キーボードはグレー、周囲は天板部と同系色を採用。
底面部も天板部と同系色です。
本モデルはカバーを片手だけで開けきることはできません。
パネルはこの角度まで傾けることが可能。あまり大きくは傾けられないですね。
5)ディスプレイ
本モデルには16インチパネルを搭載。
最大解像度は1920×1200ドットです。 大きめのパネルを搭載しているのでもっと高精細なパネルが選べてもいいと思うのですが選択肢はありません。
表示の綺麗なIPSパネルを採用。
色も結構鮮やかに表現できると思います。
黒い部分もしっかりめに描写できるため、
映像も楽しめました。
ただし、色域がちょっと狭め。広い色域を確保できるsRGB100%のパネルを搭載した13インチノートPCで同じ画像を見比べてみると(上の画像の左:sRGB100%の13.3インチパネル搭載ノートPC/右:レビュー機(16インチパネル搭載))
本モデルのパネルの方が暖色系が黄色っぽく表現されているのがわかります。
ただし、普通にネットや動画を見ている際に、個人的にはそんなに発色が気になることはありませんでした。
視野角の広さはこんな感じ。かなり斜め方向から見ると、パネルが少し暗く見えます。
非光沢パネルを採用しているため、 周りの映り込みは発生しにくいです。
輝度は300nit。標準的な輝度を確保しており、室内で使っていて暗く感じることはありませんでした。
タッチ操作には非対応。
6)キーボード/タッチパッド
キーボードについて見ていきましょう。
本モデルではテンキーを搭載。
数字を入力するときに便利です。
左端の半角キーが小さめ。
右側のBackspaceキーとEnterキーがすぐ左のキーと隣接している DELL独自のキーボード配置を採用しています。
Enterキーは個人的にはあまり打ちづらさは感じません。 Enterキーを押そうとして、誤って右隣のテンキーを押してしまうことはほとんどありませんでした。
キーストローク(キーを押し込む深さ)は少し浅め。打鍵感は柔らかめですが、少し反発があります。そんなに打ち心地は悪くないですね。 打鍵音の大きさは標準レベルだと思います。
強くキーを押すと、ちょっとボディがたわみますが、僕はあんまり強く押さない方なので、タイピング時に気になることはほとんどありませんでした。
キーピッチ(キー間の距離)は窮屈な感じはなく、ストレスなくタイピングできました。
リフトアップヒンジを採用しているため、キーボードが傾斜して打ちやすくなります。
ホワイトのキーボードバックライトを搭載。
F5キーでオフ・強・弱の切り替えが可能です。
タッチパッドはクリックボタンが一体になったタイプを採用。
表面はすべすべしており、反応は良好です。
クリックボタン部分を押し込む深さは浅めで、軽く押すだけで反応してくれます。押したときの感触はちょっと柔らかめ。クリック時に反応が悪くてストレスを感じるシーンはほとんどありませんでした。クリック音はちょっと大きく感じました。
パームレストは広めなので手を置いておきやすいですね
7)端子類/カメラ/認証/バッテリ駆動時間/サウンド
左側面部。電源端子、HDMI、USB Type-A、USB Type-Cを配置。
右側面部。SDカードリーダー、ヘッドホン/マイクコンボ端子、USB Type-Aを配置。
USB端子はType-Cが1個、Type-Aが2個の合計3個搭載。
Type-C端子は、DisplayPort/PowerDeliveryに対応していますが、Thunderbolt 4には非対応です。
本モデルには、1080p(30fps)のFHDカメラを搭載。
画質は標準レベルに感じました。
カメラシャッターを搭載。マイクミュート機能は搭載されていないみたいです。
レビュー機は電源ボタン上に指紋認証センサーを搭載。顔認証機能は非搭載です。
本モデルには、約64Whバッテリを搭載。
[設定]
ディスプレイ輝度:80/電源モード:バランスに設定した状態
条件1)基本的に何もしない
条件2)YouTubeの動画を標準サイズで再生しつつ、Web閲覧/テキスト入力などの操作を行う
条件1
条件2
1時間経過したときのバッテリ使用量
7%
9%
推定バッテリ駆動時間
約14.3時間
約11.1時間
実際にバッテリ駆動時間を計測したところ、条件1の何もしない状態で約14.3時間、条件2の動画再生した状態で約11.1時間バッテリが駆動する計算です。
底面部の前面部寄りの左右にスピーカーを配置。
実際に音楽を聴いてみたところ、少しこもった感じでクリア感が少なめ。 すごく高音質というわけではありませんが、カシャカシャする感じも少なく、このクラスのPCとしてはそれほど大きな不満は感じなかったです。
8)同梱物
ACアダプタと電源ケーブル。
ACアダプタは片手で掴めるコンパクトさ。
65W型のACアダプタを採用。
電源ケーブル。
専用端子で接続するタイプです。
左側面部にある電源端子に接続して充電します。
なお、USB Type-C端子がPowerDeliveryに対応しているため、利用可能なモバイルバッテリ等からType-C経由で充電することが可能です。
ACアタプタと電源ケーブルを合わせた重量は333g。
本体を合わせた重量は2.219kg。
まとめ

以上、Dell 16(AMD) (DC16256)について見てきました。主な特徴をまとめると次のとおり。

・16インチパネル搭載ノートPC
・AMD Ryzen AI 300シリーズ搭載
・Copilot+PC準拠
・アルミニウムボディを採用

AMD Ryzen AI 300シリーズプロセッサを搭載したCopilot+PC準拠モデル。16インチという大きめのパネルを搭載しています。ボディにはアルニウムを採用しており質感高めです。

パネルサイズが大きめのCopilot+PC準拠タイプが良くて、メモリ容量/ストレージ容量が多めのモデルを探している、アルニウム製ボディがいいのなら、検討してみるのはありだと思います。