デルInspiron 16 Intel(5640)レビュー

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Inspiron 16 Intel(5640)について詳しく解説します。
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Inspiron 16 Intel(5640)レビュー
Inspiron 16 Intel(5640)は16インチ液晶を搭載したノートPC(2024年モデル)。第13世代インテルCoreの後継となる新しいインテルCoreプロセッサを搭載しています。
InspironノートPCのミドルクラスであるInspiron 5000シリーズに位置づけられており、性能と価格のバランスの取れた構成に仕上がっています。
Inspiron 16 Intel(5640)レビュー
【プロモーション/貸出機材提供:デル・テクノロジーズ(株)】
Inspiron 5000シリーズの16インチモデルは、これまでテンキー非搭載でしたが、本モデルではテンキーを搭載しています。
Inspiron 16 Intel(5640)の主な特徴は次のとおり。

・第13世代の後継となる新しいインテルCoreプロセッサを搭載
・16インチ液晶搭載
・縦横比16:10の縦長パネルを採用
・テンキー搭載
・Copilotキー搭載
・アイスブルーとミッドナイトブルーの2つのカラーリングを用意

メーカーからInspiron 16 Intel(5640)をお借りすることができたので、ここではInspiron 16 Intel(5640)の特徴・スペック等について詳しく解説します。

(*DELLパソコンの4桁の型番(本モデルの場合「5640」)を確認する方法はこちら)
【参考】Inspiron 16 Intel(5640)動画
Inspiron 16 Intel(5640)に関する動画をYouTubeにアップしています。
【Inspiron 16 Intel(5630)レビュー】
2023年に発売された先代モデルの第13世代インテルCoreプロセッサ搭載16インチノートInspiron 16 Intel(5630)について解説しています。詳細についてはInspiron 16 Intel(5630)レビューを参照してください。
【目次】
*ここに記載されているスペック・構成・価格は記事執筆時点のものです。最新情報については必ずDELL Webサイトでご確認ください。レビュー機はメーカーの貸出機です。

【レビュー機のスペック】
インテルCore 5プロセッサ120U/16GBメモリ/512GB SSD/インテルグラフィックス(CPU内蔵)
1)縦横比16:10の16インチパネルを搭載
Inspiron 16 Intel(5640)は16インチという大きめの液晶を搭載しており、画面が見やすいと思います。縦横比16:10のパネルを採用。
14インチノートPCを横に並べてみました。上の画像の右がレビュー機(16インチ)、左が14インチノートです。
スリムベゼルを採用することでコンパクト化が図られており、そんなに大きくは感じないですね。
厚さは19.05mm。16インチノートとしては結構スリム。
重量は1.856kg(実測値)。
気軽に持ち運ぶには重いと思うので、普段は据え置きタイプとして使用し、必要に応じてがんばって移動させる、という使い方になると思います。
ボディがそこまで大きくないので、僕が持っているビジネスバッグや
デイパックからの出し入れは結構しやすいと感じました。
2)アルミ製カバーを採用
アルミ製カバーを採用しているため、質感は高め。
光が当たったところの反射が綺麗。
やっぱりアルミだと洗練された感じがしますね。天板部を触るとサラサラします。僕的には汚れはあまり目立たないと思います。
カラーリングはアイスブルーとミッドナイトブルーを用意。
こちらはミッドナイトブルーモデル
落ち着いた色合いです。
こちらは、同時期に発売された14インチパネル搭載のInspiron 14 AMD(5445)のアイスブルーカラー。参考として写真を掲載します
ちょっと青みがかったシルバー系のカラーリングです。
3)スペックをチェック
Inspiron 16 Intel(5640)(2024年モデル)の主なスペックをチェックしてみましょう。第13世代インテルCoreプロセッサ搭載の先代モデルInspiron 16 Intel(5630)(2023年モデル)およびAMD Ryzen 8000シリーズプロセッサ搭載の2024年モデルInspiron 16 AMD(5645)のスペックと比較してみました。
【Inspiron 16 Intel(5640))の主なスペック】
 
【2023年モデル】
Inspiron 16 Intel(5630)
【2024年モデル】
Inspiron 16 Intel(5640)
【2024年モデル】
Inspiron 16 AMD(5645)
ディスプレイ
16.0インチ
16:10
非光沢
(1920×1200)
250ニット
16.0インチ
16:10
非光沢
(1920×1200)
250ニット
16.0インチ
16:10
非光沢
(1920×1200)
250ニット
タッチパネル
×
×
×
CPU
第13世代インテルCore I5-1335U(NPU非搭載)
第13世代インテルCore i7-1360P(NPU非搭載)
インテルCore 5 120U(NPU非搭載)
インテルCore 7 150U(NPU非搭載)
AMD Ryzen 5 8540U(NPU非搭載)
AMD Ryzen 7 8840U(NPU搭載)
メモリ
16GB 4800MHz LPDDR5 メモリー
オンボード
16GB, 2x8GB, DDR5, 5200 MT/s
32 GB: 2 x 16 GB, DDR5, 5200 MT/s
16GB, 2x8GB, DDR5, 5600 MT/s
32GB, 2x16GB, DDR5, 5600 MT/s
ストレージ
1TB M.2 PCIe NVMe SSD
512GB/1TB M.2 PCIe NVMe SSD
512GB/1TB M.2 PCIe NVMe SSD
グラフィックス
インテル Iris Xeグラフィックス (CPU内蔵)
インテルグラフィックス(共有メモリ)
AMD Radeon グラフィックス (CPU内蔵)
光学ドライブ
-
-
-
主な端子類
2 x USB 3.2 Gen 1 Type-Aポート
1 x Thunderbolt 4.0 ポート(電源供給およびDisplayPort対応)
1 x オーディオ ジャック
1 x HDMI 1.4ポート
1 x SDカード スロット
2 x USB 3.2 Gen 1 Type-Aポート
1 x USB 3.2 Gen 2 Type-Cポート(電源供給およびDisplayPort対応)
1 x オーディオ ジャック
1 x HDMI 1.4ポート
1 x SDカード スロット
2 x USB 3.2 Gen1 Type-Aポート
1 x USB 3.2 Gen2 Type-Cポート(DisplayPortおよびPowerDelivery搭載)
1 x ヘッドセット(ヘッドホンおよびマイクロフォンのコンボ)ポート
1 x HDMI 1.4bポート
1 x SDカード スロット
カラー
プラチナシルバー/ ダークリバーブルー
アイスブルー/ミッドナイトブルー
アイスブルー/ミッドナイトブルー
寸法
高さ: 15.42-18.2mm x 幅: 356.75mm x 奥行き: 251.7mm
高さ: 19.05mm x 幅: 356.78mm x 奥行き: 249.52mm
高さ:19.05mm x 幅: 356.78mm x 奥行き: 250.6mm
最小構成重量
1.85kg
1.87kg
1.87kg
【CPU】

CPUには、第13世代の後継となる新しいプロセッサ(Core 5 120U/Core 7 150U)搭載モデルが選択できます。AI専用NPUは非搭載です。

CPU
インテル Core 5 120U
インテル Core 7 150U
コアの数 10
(Performance-cores:2)
(Efficient-cores:8)
10
(Performance-cores:2)
(Efficient-cores:8)
スレッドの数 12 12
ターボ・ブースト利用時の最大周波数 5.00GHz 5.40GHz
キャッシュ 12MB 12MB
AI専用NPU × ×
ちなみにInspiron 16 AMD(5645)のRyzen 7 8840Uのみ、AI専用NPUを搭載しているので、効率的なAI処理を重視したい人はAMD(5645)がオススメです。
【メモリ】
メモリは16GB搭載モデルを用意。16GBの容量があれば、高い負荷がかかったり、非常に多くのタスクを同時実行したりしない限り、ストレスを感じるシーンは少ないと思います。
(2024/8追記:32GB(16GB×2)メモリ搭載モデルが追加されました。パフォーマンス重視なら32GBメモリ搭載モデルがオススメです)
メモリ容量  
説明
8GB  


快適
一般的なタスク(Web閲覧/メール/ビジネスアプリの操作/動画再生)であれば、それほどストレスなく処理できるレベルのパフォーマンスを確保できると思います。
16GB 負荷のかかる処理を快適に実行したい場合には、16GB以上のメモリを積むことをオススメします。
先代モデルではオンボードメモリを採用していたのすが、本モデルはスロットタイプのメモリを採用。したがって、購入後に自己責任でカスタマイズすることができます。
【ストレージ】
ストレージは512GB/1TB搭載モデルを選択可能。SSDには、SATA接続タイプよりも高速なM.2 PCIe NVMeタイプを採用。なので起動やアプリケーションの立ち上げ時にストレスを感じるシーンは少ないと思います。
【グラフィックス】
グラフィックスは、CPU内蔵タイプのみを使用可能。より高性能なディスクリートタイプのグラフィックスを搭載したモデルは用意されていません。
グラフィックス
性能
用途
CPU内蔵タイプ  


高い
動画再生
NVIDIA GeForce MXシリーズ 動画再生/軽めのゲーム
NVIDIA GeForce GTX16シリーズ ゲーム/動画・画像編集
NVIDIA GeForce RTX30シリーズ 負荷のかかる
ゲーム/動画・画像編集
【スペックまとめ】
このクラスのPCとしては、ある程度充実した構成になっていると思います。一般的な作業(ネットを見る/SNSを楽しむ/表計算ソフトを普通に使う/動画を再生するなど)であれば、そこそこ快適にこなせると思います。
4)パッケージをチェック
パッケージ別のスペック/価格はこのとおり。
【パッケージ別のスペック】
 
1)インテルCore 5プロセッサ搭載モデル
2)インテルCore 5プロセッサ搭載モデル
3)インテルCore 7プロセッサ搭載モデル
4)インテルCore 7プロセッサ搭載モデル
CPU
インテルCore 5 120U
インテルCore 5 120U
インテルCore 7 150U
メモリ
16GB, 2x8GB, DDR5, 5200 MT/s
32 GB: 2 x 16 GB, DDR5, 5200 MT/s
ストレージ
512GB M.2 PCIe NVMe SSD
1TB M.2 PCIe NVMe SSD
グラフィックス
CPU内蔵
価格
119,000円〜
品切れ中
119,837円〜
157,000円〜
(*価格は2024年8月8日時点)
現時点で用意されているパッケージは4つ。スペックが異なるのはCPUとメモリ容量、ストレージ容量です。
5)パフォーマンスをチェック
Inspiron 14 AMD(5445)のパフォーマンスをチェックしてみました。パフォーマンスチェックの対象機のスペックは次のとおり。
【レビュー機のスペック】
インテルCore 5プロセッサ120U/16GBメモリ/512GB SSD/インテルグラフィックス(CPU内蔵)
【CINEBENCH R23】
CINEBENCHでCPUのスコアを計測。
CPU
CINEBENCH R23のCPU(マルチコア)のスコア
インテルCore Ultra 7 155H 15534pts
AMD Ryzen 7 8840HS 10708pts
AMD Ryzen 7 8840U 10620pts
AMD Ryzen 5 8640U 10135pts
インテルCore Ultra 5 125H 9294pts
インテルCore i7 155U 8087pts
AMD Ryzen 5 7530U 7303pts
インテルCore i5 1335U 7164pts
インテルCore 5 120U(レビュー機) 5930pts
AMD Ryzen 3 7320U 4854pts
*実際に計測した中で最も高いスコアを掲載しています
スコアはあんまり高くないですね。
【ドラゴンクエストX】
負荷が軽めのゲーム「ドラゴンクエストX」のベンチマークソフトを実行してみました。
画質
解像度
スコア
評価
最高品質
1920×1080
6122
快適
【ファイナルファンタジー14 漆黒の反逆者】
画質
解像度
スコア
評価
高品質
(ノートPC)
1920×1080
4339
快適
最高品質
1920×1080
3251
やや快適
負荷が中程度のゲーム「ファイナルファンタジー14 漆黒の反逆者」のベンチマークソフトの結果は上の表のとおり。高品質で「快適」、最高品質で「やや快適」という結果。
【ファイナルファンタジー15 】
画質
解像度
スコア
評価
軽量品質
1920×1080
2415
重い
標準品質
1920×1080
1838
動作困難
重い負荷がかかる「ファイナルファンタジー15 」のベンチマークソフトの結果は上の表のとおり。やはりCPU内蔵グラフィックス搭載モデルで、このクラスのゲームを快適に楽しむのは難しいですね。
【ベンチマークまとめ 】
重い負荷がかかると、快適動作は難しいですが、本モデルは、ライトユースがメインとなるスタンダードノートPC。負荷が中程度のゲームをある程度快適に遊べるレベルのパフォーマンスを確保できているので、このクラスのPCとしては個人的には十分なレベルだと思います。
実際に、ネットを見る、動画を再生する、といった負荷が軽めのタスクを実行しているときに、ストレスを感じることはほとんどありませんでした。
6)特徴/使い勝手をチェック
Inspiron 16 Intel(5640)の特徴をチェックします。
■Copilotキー搭載
本モデルでは、従来右側のCtlキーがあった場所に、Copilotキーを搭載。このキーを押すことで、AIアシスタント機能であるCopilot in Windowsを起動できます。
■リフトヒンジを採用
リフトヒンジを採用。ディスプレイを開くと、背面部が接地する形になり、キーボードと机の間にスペースができます。
エアフローが改善されるほか、キーボードが傾斜してタイピングしやすくなり、端子類の抜き差しもしやすくなります。
■搭載している端子類
搭載している端子類は、
・HDMI1.4×1
・USB 3.2 Gen2 Type-C(DisplayPort/PowerDelivery対応)×1
・USB 3.2 Gen 1 Type-A×2
・ユニバーサル・オーディオ・ジャック×1
・SDカードリーダー

です。
有線LAN端子は用意されていないので、有線でネットに接続する場合には別途アダプタ等を用意する必要があります。
Inspiron 16 Intel(5640)に搭載されているUSB端子は次のとおり。
【搭載されているUSB端子の種類/場所】
USB端子
最大転送速度
個数/場所
USB 3.2 Gen 1 Type-A 5 Gbps 1個/左側面部
1個/右側面部
USB 3.2 Gen 2 Type-C 10 Gbps 1個/左側面部
USB Type-A端子×2とType-C端子を1個を搭載。合計3つのUSB端子を利用することができます。左右の側面部に端子が配置されているため、使い勝手はいいと思います。
【USB Type-Cで使える機能】
USB Type-C
説明
本モデルでの対応
備考
Alt Mode-DisplayPort 外部映像出力可能 Alt mode対応のUSB Type-Cケーブル必要
PowerDelivery対応 受給電可能 高速充電可能
Thunderbolt 4 最大40Gbpsで転送可能 × -
Inspiron 16 Intel(5640)に搭載されているUSB Type-C端子で使える機能は上の表のとおり。Alit Mode DisplayPortとPowerDeliveryに対応しているため、USB TypeC端子を使って、外部映像出力および受給電が可能です。先代モデルではThunderboltに対応していましたが、本モデルでは非対応です。スペックダウンしているのはちょっと残念。
■外部映像出力
Inspiron 16 Intel(5640)に搭載されている映像出力端子は次のとおり。
映像出力端子
個数/場所
用途
備考
HDMI 1.4 1個/左側面部 映像+音声 -
USB Type-C
(Alt Mode-DisplayPort対応)
1個/左側面部
映像+音声
本モデルはUSB Power Deliveryに対応してるので、ケーブル一本で映像出力と充電が可能
外部映像出力端子を使って、外部モニタに接続することにより、大きな画面にデータを表示できるようになるため、作業効率をアップできます。
USB Type-C端子はUSB Power Deliverにも対応しているので、要件を満たすモニタにUSB Type-Cケーブル経由で接続すれば、外部出力と同時に本モデルの充電を実行することが可能。ケーブル1本で外部出力と充電を行うことができて非常に便利です。
USB Typze-C経由で4Kモニタに接続したところ、4Kの解像度で出力できました。
HDMI端子とUSB Type-C端子の両方の端子から同時にモニタに接続して
3画面出力することができます。
■指紋認証
現在用意されているパッケージでは、指紋認証センサーが標準で搭載されています。指紋認証センサーを使うと、キーボードを使わず認証できるため、安全性を高めつつ、手間無く使い始めることが可能。
顔認証機能は非搭載です。
■Webカメラ/マイク
Inspiron 16 Intel(5640)では1080p(30fps)のFHDカメラを搭載しています。
画質は標準レベルかな。
カメラにはシャッターを搭載。
カメラ上部のスライダを右にずらせば、
カメラに蓋をすることができます。なお、マイクミュートボタンは用意されていないみたいです。
■バッテリ駆動時間
DELL Webサイトの製品ページにバッテリ駆動時間の記載がなかったので、バッテリ駆動時間を実際に計測してみました。4-セル 54WHrのバッテリを内蔵。

[設定]
ディスプレイ輝度:80/電源モード:バランスに設定した状態
条件1)基本的に何もしない
条件2)YouTubeの動画を標準サイズで再生しつつ、Web閲覧/テキスト入力などの操作を行う
条件1
条件2
1時間経過したときのバッテリ使用量
9%
15%
推定バッテリ駆動時間
約11.1時間
約6.7時間
*推定バッテリ駆動時間は1時間経過したときのバッテリ使用量をベースに単純計算で算出
*バッテリ駆動時間は、構成/使用状況等によって大きく異なると思うので、あくまで参考程度にしてください。
何もしない状態で約11.1時間、動画を見続けて約6.7時間バッテリが駆動する計算です。すごくバッテリが持つ、という感じではありませんが、標準的なレベルの駆動時間は確保できていると思います。
■MIL規格準拠/TPM搭載
法人向けとしても利用できるよう、本モデルには、堅牢性を確保するため、アメリカ国防総省の品質基準MIL規格に準拠。さらにはセキュリティを確保できるよう、ディスクリートTPM(dTPM)を搭載しています。
■ファンの音
ファンの音をスマホの騒音計アプリで計測してみました(*アプリによる簡易測定です。正確ではない可能性もあるので参考程度にしてください)。ネットを見るなど一般的な使い方をしているとき、ファンの音はほとんど聞こえず、13-17dB程度で静かです。
FF15ベンチマーク実行時は33dB程度。ファンの回転音が少し大きくなり、静かな環境だと、ちょっと耳障りに感じるかも。
■熱
一般的な使い方をしているとき、熱はほとんど感じません。
負荷のかかるFF15終了直後、底面部の通気孔部分を触ると温かく感じます。 触れないほどではありませんが、結構温かいです。
キーボード上部にも通気孔があるため、 この部分もちょっと温かくなりますが、熱くはないですね。パームレスト部分には、ほとんど熱を感じませんでした。
■サウンド
底面部の前面部寄りの左右に
スピーカーを配置。
実際に音楽を聴いてみたところ、少しこもった感じ。クリア感は少なめですが、落ち着きのあるサウンドです。すごく高音質というわけではありませんが、スタンダードPCとしてはそれほど大きな不満は感じないです。
7)各パーツをチェック
Inspiron 16 Intel(5640)の各パーツをチェックします。
■ディスプレイ
ディスプレイの主なスペックは次のとおり。選択できるのは1種類のみで、表示の綺麗なOLEDパネル搭載モデルは用意されていません。
 
ディスプレイの主なスペック
パネル 16.0インチ
縦横比 16:10
最大解像度 1920×1200ドット
光沢/非光沢 非光沢
タッチ 非タッチ
輝度 250nit
ディスプレイには16.0インチパネルを搭載。大きいパネルなので見やすいと思います。前述したとおり縦横比16:10のパネルを採用。
最大解像度はフルHD対応の1920×1200ドットで、縦方向に広く表示することができます。
折角16インチという大きいパネルを採用しているので、もっと最大解像度が高いパネルがオプションで用意されてもいいと思うのですが、残念ながら現時点では用意されていません。
画面表示は綺麗。
色も結構鮮やかに表現できます。
黒い部分もしっかりめに描写できるため、映像も楽しめると思います
パネル表示は暖色系の発色が少し強めに感じました。
色域がちょっと狭く感じたので、広い色域を確保できるsRGB100% のパネルを搭載した13インチノートPCで同じ画像を見比べてみると(上の画像の左がsRGB100%の13.3インチパネル搭載ノートPC、右がレビュー機(16インチパネル搭載))
本モデルのパネルの方が暖色系が黄色っぽく表現されているのがわかります。したがって、本モデルを、忠実な色再現性が求められるクリエイティブワークに使うのは難しいと思います。
しかし、普通にネットや動画を見ている分には、僕的にはそんなに発色が気になることはありませんでした。
視野角は広め。
非光沢パネルを採用しています。
 
メリット
デメリット
光沢パネル ・色の表現が鮮やかなので、映像/画像を楽しめる ・照明など、周りの物の映り込みが発生しやすい。
・ぎらつきが多いので、長時間見続けた時の目への負担が大きい
非光沢パネル ・映り込みが発生しにくいので、いちいちディスプレイの角度を調整しなくてもいい
・ぎらつきが少ないので目への負担が軽い
・光沢パネルと比べて、色の表現が淡い感じになる
非光沢パネルは、色の鮮やかさでは光沢パネルに劣りますが、映り込みが発生しにくく、長時間見続けたときの眼の疲れを軽減できます。なので実用性が高いと思います。
非タッチパネルです。
輝度は250nit。標準的な輝度は300-350nitなので、数字だけ見ると「暗いのかな」と思いましたが、 実際にパネルを見ていて、室内で普通に使っている分には暗く感じることはありませんでした。
■キーボード
キーボードについて見ていきましょう。
以前のモデルはテンキー非搭載でしたが、本モデルではテンキーを搭載。
Dell担当者によると、先代モデルのときに、「テンキーを搭載した16インチモデルを提供してほしい」という要望が多数寄せられていたため、今回はそれに応えたのだそうです。
テンキー非搭載モデルとテンキー搭載のレビュー機を並べてみました(上の画像の左がテンキー搭載のレビュー機。右がテンキー非搭載16インチノートPC)。
テンキー非搭載モデルはボディの中心に揃える形でキーボードが配置されていますが、
テンキーを搭載しているレビュー機は、キーボードが左に寄っています。
左端の半角キーが小さめ。
右側のBackspaceキーとEnterキーがすぐ左のキーと隣接しているDELL独自のキーボード配置を採用していますが、
Enterキーは個人的にはあまり打ちづらさは感じません。
またEnterキーを押そうとして、誤って右隣のテンキーを押してしまうことは僕的にはほとんどありませんでした。
電源ボタンが一番右上に配置されているため、
タイピング時に誤って電源ボタンを押してしまうケースは少ないと思います。
キーストローク(キーを押し込む深さ)は少し浅め。打鍵感は柔らかめですが、ふにゃふにゃして感じではなく、少し反発があるので 個人的には心地よくタイピングできます。軽く押すだけで反応してくれますね。打鍵音は標準レベル。カチャカチャという音は小さめの印象。
強くキーを押すと、ちょっとボディがたわみますが、僕はあんまり強く押さない方なので、タイピング時に気になることはありませんでした。
キーピッチ(キー間の距離)は18.7mm。キーピッチはフルサイズのキーボード(19mm)と比べると、テンキーを搭載していることもあり、ちょっと狭めですが、僕的には窮屈な感じはしませんでした。
ホワイトのキーボードバックライトを搭載。
F5キーでオン/オフの切り替え、2段階の明るさ設定が可能ですが、明るさの強と弱の差があまりないかな。
■タッチパッド
タッチパッドはクリックボタンが一体になったタイプを採用
表面はすべすべしており、反応は良好です。
クリックボタン部分を押し込む深さはちょっと深め。少ししっかりめに押し込む必要があります。
押したときの感触は柔らかめ。 個人的にはもうちょっと反発があるほうが好きかな。クリック音は標準的な大きさに感じました。
パームレストは広めなので手を置いておきやすいですね。
■右側面部
SDカードリーダー、ヘッドホン/マイクロフォンコンボ端子、USB Type-Aが配置されています。
右側面部のすべての端子類にケーブル・デバイスを接続してみたところ。SDカードが結構はみ出すので、動かす際には注意が必要です。
■左側面部
電源端子、HDMI、USB Type-A、USB Type-Cが配置されています。
左側面部のすべての端子類にケーブル・デバイスを接続してみました。
左右の側面部のすべての端子類にケーブル・デバイスを接続してみるとこんな感じ。
■前面部
前面部に端子類はなし。
カバーを開けるときに指を引っかけやすいデザインになっています。
■背面部
背面部にも端子類はなし。
背面部の上部の左右には突起が設けられており、カバーを開いたときにこの部分が本体を支える形になります。
■底面部
左右にスピーカーが配置されているほか、中央に通気孔を配置。
真ん中に「Inspiron」のロゴが配置されています。
8)同梱物をチェック
Inspiron 16 Intel(5640)の同梱物をチェックします。
ACアダプタと電源ケーブル。
ACアダプタは片手で握れるくらいのコンパクトさ。
厚みがあり、立方体の形状をしています。
65W型のACアダプタを採用。
集束ケーブルが付いているので、使わない時はケーブルを束ねておくことができます。
電源ケーブルは破断しないようしっかりめのつくり。
専用端子で接続します。
左側面部の一番奥にある電源端子に接続して充電します。L型コネクタではないので、接続するときは少しスペースが必要。
ACアダプタと電源ケーブルを合わせた重量は323g。
本体と合わせた重量は2.179kg。
まとめ

以上、Inspiron 16 Intel(5640)について見てきました。主な特徴をまとめると次のとおり。

・第13世代の後継となる新しいインテルCoreプロセッサを搭載
・16インチ液晶搭載
・縦横比16:10の縦長パネルを採用
・テンキー搭載
・Copilotキー搭載
・アイスブルーとミッドナイトブルーの2つのカラーリングを用意

大きめの16インチパネルを採用したノートPC。第13世代の後継となる新しいインテルCoreプロセッサを搭載しています。テンキーを搭載。さらにはCopilotキーも搭載しています。アルミカバーを採用しているため、高い質感を実現。大きいパネルを搭載したスタンダードノートPCを探しており、テンキーは必須、デザインにもこだわりたい人にオススメです。