ゲーミングノートDell G3 15(3590)について詳しくレビューします。
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Dell G3 15(3590)は15インチ液晶を搭載したA4サイズノートPC。 DELL Webサイトの製品ページを確認する → Dell G3 15 (3590) 【レビュー目次】
・1)ゲーミングPCらしさをほのかに感じさせるデザイン
・2)手頃な価格を実現したゲーミングノートPC ・3)パフォーマンスをチェック ・4)排熱処理にこだわった設計 ・5)ゲーミングノートPCとしてはスリムなボディ ・6)使い勝手をチェック ・7)各パーツをチェック ・8)同梱物をチェック ・まとめ *ここに記載されているスペック・構成・価格は記事執筆時点のものです。最新情報については必ずDELL Webサイトでご確認ください。レビュー機は購入機です。
1)ゲーミングPCらしさをほのかに感じさせるデザイン
G3 15(3590)にはブラックとホワイトの2つのカラーリングが用意されています。 2)手頃な価格を実現したゲーミングノートPC
G3 15(3590)の主なスペックをチェックしてみました。
CPUには第9世代インテル i5/i7搭載モデルを選択可能。
メモリは8GB/16GB搭載モデルを選択できます。ゲームを堪能したいのなら、16GBのメモリを積んでおきたいところ。 ストレージはSSDのみの構成に加え、SSD+HDDのハイブリッド構成も選択可能。高速アクセスのSSDと大容量データ保存のHDDのいいとこ取りができます。 アクセス速度重視ならSSD構成、容量が気になるならSSD+HDDのハイブリッド構成がオススメです。 ぼくが購入したのは256GB M.2 PCIe NVMe SSD (ブート) + 1TB 5400 rpm 2.5インチ SATA ハード ドライブ (ストレージ)のハイブリッド構成。 購入直後のCドライブ(ブートドライブ)の空き領域は181GB。これぐらいの容量が確保されていれば、すぐに容量不足になる心配はなさそうです。ハイブリッド構成の場合、頻繁に使用するデータやアクセス速度を重視したいデータはSSDに、容量が大きめで、あまりアクセススピードにこだわらないデータ(動画や画像など)はHDDに保存するのがいいと思います。 グラフィックスには、ハイパフォーマンスなNVIDIA GTXシリーズのNVIDIA GeForce GTX 1050に加え、最新の1650/1650Tiのいずれかを搭載したモデルを選べます。 光学ドライブは非搭載です。 最小構成で10万円台となっており、高い性能を発揮できるゲーミングPCでありながら、手頃な価格を実現しています。高い描画処理能力を発揮できるマシンを探しているが、価格はなるべく安い方がいい、という人におすすめです。 3)パフォーマンスをチェック
G3 15(3590)のパフォーマンスをチェックしてみました。レビュー機のスペックは次のとおり。
【プラチナ(大容量メモリー・GTX1650搭載)】 CPU:第9世代 インテル Core i7-9750H メモリ:16GB ストレージ:256GB M.2 PCIe NVMe SSD (ブート) + 1TB 5400 rpm 2.5インチ SATA ハード ドライブ (ストレージ) グラフィックス:NVIDIA GeForce GTX 1650 4GB GDDR5 CPUの性能をチェックするCINEBENCHベンチマークのスコア。 CPU:1141cb→第9世代のインテル Core i7-9750Hを搭載しているため、1,000点オーバーのハイスコアを記録しています。 ストレージの性能をチェックするCrystalDiskMarkベンチマークソフトのスコア。高速アクセスできるPCIe NVMe SSDを搭載しているだけあって高いスコアを記録しています。 負荷が軽めのゲーム「ドラゴンクエストX」のベンチマークソフトを実行してみました。スコアは次のとおり。
負荷が中程度のゲーム「ファイナルファンタジー14 紅蓮のリベレータ」のベンチマークソフトの結果は次のとおり。
重い負荷がかかるゲーム「ファイナルファンタジー15」のベンチマークソフトの結果は次のとおり。
負荷か軽め・中程度のゲームであれば快適に楽しめるという結果が出ています。負荷が重いゲームの場合、解像度/画質を抑えめにすれば楽しめます。 描画処理能力を計測する3Dmarkベンチマークソフトの「Time Spy」のスコアは3675。 同じく3Dmarkの「Fire Strike」のスコアは「8136」。 DELL Webサイトの製品ページを確認する → Dell G3 15 (3590) 4)排熱処理にこだわった設計
G3 15(3590)は、高い処理負荷のかかることを想定したゲーミングノートPCだけに、排熱処理にこだわった設計を採用しています。
底面部に大きめの通気口を配置。2つのファンを搭載したデュアルファンシステムを採用しています。 熱は、背面部の左右にある通気口から排出されます。 効率的に排熱できるよう、シングルヒンジ構造を採用。 シングルヒンジのおかげで、通気孔は大きめにとることができます。 また、ヒンジ部分の手前側にも通気口が配置されているのがわかります。 G3 15(3590)では、DELLのゲーミングブランドAlienwareで使われているツール「Alienware Command Center」を利用することができます。 このツールを使えば、CPUやGPU(グラフィック)の温度や使用状況をチェックすることができ、マシンが適切な状態にあるかどうかをすぐに確認できます。 5)ゲーミングノートPCとしてはスリムなボディ
G3 15(3590)は、ゲーミングノートPCとしてはスリムなボディを実現しています。 厚みは21.5mm。 これぐらいの厚みであれば、すごくつかみやすいです。 液晶を開いたところ。ここまで液晶を傾けることが可能です。 液晶の外枠(ベゼル)が狭いスリムベゼルデザインを採用。 指と比べるとベゼルの狭さがよくわかります。このおかげで、ボディの幅を狭めてコンパクトにすることができます。 B5サイズのノートと比べたところ。 重量は2.432kg(実測値)。標準的な15インチノートPCの重量が約2kgですから、それよりは重め。性能にこだわるゲーミングノートPCなので、これぐらいの重量アップは受け入れざるを得ないですね。 片手で持つとずしっとします。 ただ、無茶苦茶重い!というわけではないので、ちょっとの距離を移動するのなら問題ありません。 脇に抱えて持てば、持ち運びしやすいですね。 27インチ液晶モニタの横に置いたところ。 それほどボディが大きくないので、ディパックからの出し入れもスムーズに行えます。 スリムボディなので、カバン内での収まりもいいです。 6)使い勝手をチェック
【搭載している端子類】
G3 15(3590)に搭載されている端子類は、次のとおり。 ■2-in-1 SD/MicroMediaカード ■USB 3.1 Gen 1 Type-A×1 ■USB 2.0×2 ■HDMI 2.0×1、 ■1ギガビットイーサネットRJ45端子 ■ヘッドフォン/マイク端子 ■USB Type-C 3.1 Gen 2 (DisplayPort Alt-Mode対応)→グラフィックスにGeForce GTX 1650/1660Ti選択時のみ 標準構成でUSB端子は3つですが、グラフィックスにGeForce GTX 1650/1660Tiを選択すると、USB Type-C 3.1 Gen 2 (DisplayPort Alt-Mode対応)が追加されます。USB端子が4つあると、かなり便利なので、ぼくはGeForce GTX 1650搭載モデルを購入しました。 HDMI端子経由で4Kテレビに接続したところ、4K(3840×2160ドット)の解像度で出力することができました。 HDMI端子経由に加えて、USB TypeC-HDMI変換アダプタを接続してモニタに接続したところ、 3画面同時出力することができました。 簡単にマルチモニタ環境を構築できるので、広い作業領域を確保して、作業効率をアップできます。 マルチモニタ環境の構築を考えているのであれば、グラフィックスにGeForce GTX 1650/1660Tiを搭載したモデルを購入することをお勧めします。 そうでないと、HDMI端子経由でしか外部出力することができず、1台のモニタしか接続できません。マルチモニタ環境と比べると、使い勝手は悪くなります。 【ワイヤレス】 高速アクセスできるIEEE802.11ac をサポートしているので、ac規格に対応したワイヤレス環境を構築していれば快適なネット接続を楽しめます。 【サウンド】 スピーカーが、底面部の前面部寄りの左右に配置されています。 この位置にスピーカーがあると音が机に反射する形になり、音に広がりが出ます。 7)各パーツをチェック
G3 15(3590)の各パーツをチェックします。
液晶は15.6インチパネルを搭載。 ■15.6インチFHD(1920x1080)IPS非光沢 ■15.6インチFHD(1920x1080)144Hz 300nits IPS非光沢 のいずれかを搭載したモデルを選択できます。 Hzとはリフレッシュレートを表します。リフレッシュレートとは、単位時間にどれだけ表示が更新されるのかを示す値です。この値が大きければ大きいほど、更新回数が増えるため、より滑らかな映像を楽しめます。一般的な液晶のリフレッシュレートは60Hzなので、144Hzのパネルの場合、60Hzの2倍以上の滑らかさで表示することができるため、より滑らかな映像を楽しむことができます。したがってゲームへの没入度を高めることができます。 またnits(ニット)とは輝度を現します。液晶の明るさですね。数値が大きい方が明るいパネルであることを示します。輝度が高い方が、画像を美しく見せられる、野外でも画面が見やすいなどの特徴が備えています。 したがって、より快適な環境でゲームを楽しみたいのであれば、144Hz 300nitsのパネルを選択するのがオススメです。 ぼくが購入したモデルには15.6インチFHD(1920x1080)IPS非光沢パネルを搭載。 IPSパネルのため、視野角は広め。また非光沢パネルを採用しているので、照明などの映り込みが発生しにくいです。光沢タイプのパネルに比べて、ゲームで長時間画面を見続けても、目が疲れにくいと思います。 いずれのパネルも最大解像度はフルHD対応の1920×1080ドット。15.6インチという大きめの液晶を搭載しているので、拡大表示しなくても、100%表示のままで文字を認識できます。 この解像度であれば、複数のウィンドウを重ねて表示することができます。 液晶上部にWebカメラを配置しています。 キーボード。 防滴キーボードを採用しているため、誤って飲み物をこぼしても安心。 テンキーを搭載しています。 EnterキーとBackSpaceキーが左隣のキーと隣接した、DELL固有のキー配列になっています。最初は、ちょっと打ちづらいかもしれませんが、慣れればそれほど使いづらさは感じません。 キートップはざらざらしているので滑りにくいです。キーストロークはちょっと浅めですが、反発がほどよい感じで、使い心地がいいです。 フルサイズのキーボードを採用しているため、キーピッチは十分な幅を確保。約19mmあります。 したがって、窮屈さを感じることなくキータイピングできます。 タッチパッドはクリックボタンが一体となったタイプを採用。 表面がつるつるしていて滑りが良く、思ったところにピタッとポインタを移動できます。 パームレスト部分の表面を触ると、さらさらしており、べとつくにくくなっています。 左側面部。 写真左から順に、電源端子、USB Type-C 3.1 Gen 2(DisplayPort Alt-Mode対応、GTX 1650以上搭載のみ)、HDMI端子、USB 3.1 Gen 1端子、ギガビットイーサネットRJ45端子、ヘッドフォン/マイク端子が配置されています。 電源ケーブルを電源端子に接続したところ。 右側面部。 写真左から順に、SDカードリーダー、USB 2.0×2が配置されています。 SDカードを、スロットの一番奥まで差し込んでも、これだけカードがはみ出ます。 左右の全端子類にケーブル/デバイスを接続したところ。手前側に端子類が配置されていないので、キーボード操作時にデバイス/ケーブルが邪魔になることはないと思います。 背面部。左右に通気孔が配置されています。 前面部には何も配置されていません。 底面部。表面はざらざらしており、手にしたときに滑りにくいです。 継ぎ目はないため、簡単には筐体内部にアクセスできない仕様になっています。バッテリは内蔵されています。 真ん中に「G3」がエンボス加工されています。 8)同梱物をチェック
G3 15(3590)の同梱物をチェックします。
ACアダプタと電源ケーブル。 (*ACアダプタは、搭載するグラフィックスによって異なる可能性があります。写真のACアダプタはNVIDIA GeForce GTX1650搭載モデルに同梱されているACアダプタです) 130WのACアダプタを同梱しています。 平べったい形状をしています。 ケーブルを束ねるためのゴムが用意されています。 電源ケーブル。 ACアダプタと電源ケーブルを合わせた重量は513g。 各部名称などを示したペーパーも同梱されています。 まとめ
以上、Dell G3 15(3590)について詳しく見てきました。特徴をまとめると次のとおり。 ・お求めやすい価格で購入できるゲーミングノートPC ・ゲーミングPCらしさをほのかに感じさせるデザイン ・第9世代インテルCore i5/i7プロセッサ+NVIDA GeForce GTX 1050/1650/16660Tiグラフィックスを搭載可能 ・充実した基本性能を誇る Dell G3 15(3590)は、価格を重視しつつ、パフォーマンスにもこだわったゲーミングノートPCとして位置づけられています。 ゲーミングPCとしては控えめのデザインを採用。奇抜さがないので、ビジネスシーンで使うのもありだと思います。動画/画像編集など、高い描画処理能力を求められるクリエイティブワークを快適に処理したい人にも向いています。 DELL Webサイトの製品ページを確認する → Dell G3 15 (3590) |