DELL XPSタワー(8930)レビュー

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XPSタワー(8930)について解説します。
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XPSタワー(8930)レビュー

XPSタワーはDELLの個人向けPCの中で最も高いパフォーマンスを誇るハイエンドシリーズXPSシリーズに属するデスクトップです。

現在、第9世代インテルCoreプロセッサ搭載のXPSタワー(8930)が用意されています(*DELLパソコンの型番(8930)を確認する方法はこちらを参照してください)。

XPSタワー(8930)レビュー
XPSタワーの主な特徴は次のとおり。

・第9世代インテルCore i7プロセッサを搭載しており、高いパフォーマンスを発揮できる
・インテルOptaneメモリ搭載モデルを用意
・SSD搭載モデルも選択可能
・ミニタワー型筐体を採用することにより、高い拡張性を確保
・高性能なグラフィックスカードを搭載可能
・容易にカスタマイズ可能
・ブラックを基調とした落ち着いたデザイン


ここではXPSタワーの特徴・デザイン・性能等について詳しくチェックします。

【New XPSデスクトップ(8940)購入レビュー】
XPSタワー(8930)の後継モデルNew XPSデスクトップ(8940)が登場しました。第10世代インテルCoreプロセッサを搭載するなど、性能強化が図られています。New XPSデスクトップ(8940)を購入したので、特徴・使い勝手等について詳しく解説しています。
New XPSデスクトップ(8940)購入レビュー
【レビュー目次】
*ここに記載されているスペック・構成・価格は記事執筆時点のものです。最新情報については必ずDELL Webサイトでご確認ください。レビュー機はメーカーの貸出機です。
1)XPSタワーは通常エディションとスペシャルエディションを用意
XPSタワーには通常エディションスペシャルエディションの2つのエディションが用意されています。


こちらは通常エディション。カラーリングはブラックです。

XPSタワー(8910)スペシャルエディション
こちらはスペシャルエディション。つや消しシャーシを採用しており、より高級感のあるデザインになっています(スペシャルエディションのレビューはこちら)。


左右に並べてみるとデザインの違いがよくわかります。


通常エディションは、映り込みが発生しているのに対し、つや消し素材を用いているスペシャルエディションの場合、まったく映り込みは発生していません。

スペシャルエディションでは、グラフィックスにハイエンドのNVIDIA GeForce RTX 2060 6GB GGDR5グラフィックスを搭載したモデルを用意。高い描画処理能力を発揮できるよう設計されています。性能面ではスペシャルエディションの方が上です。

ボディの大きさは、両エディションとも同じです。

*XPSタワーとXPSタワースペシャルエディションの違いについては、XPSタワーとXPSタワースペシャルエディションの比較を参照してください。
2)XPS タワーのスペックをチェック

XPSタワー(8930)の主なスペックをチェックしてみましょう。

 
XPSタワー
(8930)
CPU
インテル Core i7-9700[第9世代 インテル ターボブースト テクノロジ 8-コア/8-Thread 12M キャッシュ]
メモリ
8GB DDR4 2666MHz
16GB DDR4 2666MHz
ストレージ
16GB インテル Optane メモリ+ 1TB 7200 RPM HDD/
256GB M.2 PCIe NVMe SSD (Boot) + 1TB 7200RPM HDD/
256GB M.2 SSD + 2TB 7200RPM HDD
グラフィックス
インテルHDグラフィックス
NVIDIA GeForce GT 1030 2GB GDDR5/
NVIDIA GeForce GTX 1650 4GB GDDR5/
NVIDIA GeForce GTX 1660Ti 6GB GDDR6
光学ドライブ
Tray load DVD ドライブ (Reads and Writes to DVD/CD)
無線LAN/
Bluetooth
802.11ac + Bluetooth 4.1, デュアル バンド 2.4&5 GHz, 1x1/
Killer 1535 802.11ac 2x2 WiFi と Bluetooth 4.1
メモリスロット
DIMM×4
(最大64 GBをサポート)
ベイ
ドライブベイ x 3
ODDベイ x 1
PCIスロット
合計4基:
PCI Express x16
PCI Express x4
PCI Express x1 ×2
ポート類
背面:
USB 3.1 Gen2 Type-C×1、USB 3.1 Gen1×3、USB 3.1 Gen2×1、USB 2.0×2、USB 3.1 Type-Cポート×1、HDMI×1、DisplayPort×1、ギガビットイーサネット×1、オーディオポート(5.1チャネル、ジャック x 3)×1

前面:
USB 3.1 Gen 1×3、USB 3.1 Gen 1 Type-C×1、マイク入力、ヘッドフォン、SDカードリーダー(SD、SDHC、SDXC)

サウンド
統合型5.1チャネルオーディオ
(Waves MaxxAudio Pro搭載)
寸法
幅180mm
×
高さ386.5mm
×
奥行き356mm

最小重量:10kg
最小構成価格
(税抜・配送料込)
102,980円

CPUは、インテル第9世代Core i7-9700プロセッサ搭載モデルを選択可能。


インテル第9世代Core i7-9700プロセッサは8つのコアを搭載しています。これまで主流だった4つのコアを持つクアッドコアプロセッサによりもコアの数が多いため、より多くのタスクを並列処理することができます。つまり、マルチタスク性能が向上しています。


こちらは第9世代インテルCore i7-9700プロセッサの使用状況を表したグラフ。コアが8つあるのがわかります。

メモリは8GB/16GB搭載モデルを選択可能。Web閲覧/動画再生といった、比較的負荷のかからないタスクの処理がメインであれば8GBで足りると思いますが、XPSタワーの購入を検討しているのであれば、パフォーマンスを重視していると思うので、できれば16GB搭載モデルがオススメです。

ストレージは、16GB インテル Optane メモリ+2TB 7200 RPM HDD/256GB M.2 SSD + 1TB 7200 rpm HDD/256GB M.2 SSD + 2TB 7200 rpm HDDの構成のいずれかを選択できます。

インテルOptane(「オプテイン」と発音します)メモリは、HDDを高速化するためのキャッシュメモリとして使用されます。頻繁に使用するデータを保持するので、PCの速度向上に寄与します。

大容量/安価のHDDとインテルOptaneのハイブリッド構成にすれば、HDDのみの場合に比べて処理速度を向上できます。もちろんSSDの方が高速アクセス可能なのですが、よりコスパを重視するのであれば、HDDとインテルOptaneの組み合わせを検討するのもありだと思います。

グラフィックスには、CPU内蔵タイプのインテルHDグラフィックスに加えて、NVIDIA GTシリーズ、ハイエンドなGTXシリーズを選択可能。

光学ドライブには、DVDスーパーマルチドライブが用意されています。

また統合型5.1チャネルオーディオ(Waves MaxxAudio搭載)を搭載しているため、臨場感のあるサウンドを楽しむことが可能。

有線LAN端子に加えて、Bluetooth/WiFi機能を標準で装備。したがって、ワイヤレス環境が構築されていれば、ケーブルレスでネットに接続できます。

XPSタワー(8930)に用意されている基本パッケージは次の4つ。

 
プラチナ
プラチナ(Optane・GT1030搭載)
プラチナ(SSD+HDD・GTX1650搭載)
プラチナ(SSD+HDD・GTX1660Ti搭載)
性能
低  ←                                                                                →高
CPU
インテル Core i7-9700[第9世代 インテル ターボブースト テクノロジ 8-コア/8-Thread 12M キャッシュ]
メモリ
8GB DDR4 2666MHz
16GB DDR4 2666MHz
ストレージ
256GB M.2 PCIe NVMe SSD + 1TB 7200RPM SATA HDD
16GB インテル Optane メモリ+ 1TB 7200 RPM HDD

256GB M.2 SSD + 2TB 7200 rpm HDD

256GB M.2 SSD + 2TB 7200 rpm HDD
グラフィックス
インテルHDグラフィックス
NVIDIA GeForce GT 1030 2GB GDDR5
NVIDIA GeForce GTX 1650 4GB GDDR5
NVIDIA GeForce GTX 1660Ti 6GB GDDR6
最小構成価格
(税抜・配送料込)
112,980円
118,980円
143,980円
167,980円



すべてのパッケージに「プラチナ」が付いており、搭載しているCPUはインテル Core i7-9700で共通しています。

■価格が一番安いのがプラチナ。ただし、グラフィックスにCPU内蔵タイプ(インテルHDグラフィックス)を搭載するなど、性能的にはあまり高くありません。グラフィックスカードは非搭載なので、自分の好きなグラフィックスカードを後付けしたい場合にはこのパッケージがオススメです。

プラチナ(Optane・GT1030搭載)は、8GBメモリに加えて、Optaneメモリ(8GB)を搭載。「プラチナ」に比べてパフォーマンスはアップしていますが、グラフィックスがNVIDIA GeForce GT 1030。描画処理能力はGTXシリーズの方が上です。XPSタワーの購入を検討しているのであれば、描画処理能力を重要視していると思うので、GTシリーズのグラフィックスを選ぶのは、ちょっともったいないと思います。

プラチナ(SSD+HDD・GTX1650搭載)は、16GBの大容量メモリに加えて、256GB SSD+2TB HDDというスペックを実現。SSDとHDDのハイブリッド構成のため、高速アクセスと大容量データ保存のいいとこ取りが可能。グラフィックスには、GTXシリーズのエントリーモデルNVIDIA GeForce GTX 1650を搭載しています。

プラチナ(SSD+HDD・GTX1660Ti搭載)は、現時点でXPSタワーの最上位構成。プラチナ(SSD+HDD・GTX1650搭載)との違いは、グラフィックスに最新のNVIDIA GeForce GTX 1660Ti 6GB GDDR6を搭載している点です。GeForce GTX 1660Tiの方が性能面で上なので、パフォーマンスに関して妥協したくない場合には、このパッケージがオススメです。

XPSタワー(8930)のパフォーマンスをチェックしてみました。 レビュー機のスペックは次のとおり。

【プラチナ(SSD+HDD・GTX1660Ti搭載)】
・CPU:第9世代インテルCore i7-9700プロセッサ
・メモリ:16GB
・ストレージ:256GB M.2 SSD + 2TB 7200 rpm HDD
・グラフィックス:NVIDIA GeForce GTX 1660Ti 4GB GDDR5


CPUの処理能力をテストするCINEBENCHベンチマークのスコア。

第9世代インテルCore i7プロセッサ搭載モデルだけあって、1399cbという高いスコアを記録。


ストレージ性能をチェックするCrystalDiskMarkのスコア。SSDを搭載しているので、非常に高いスコアを記録しています。


負荷が軽めのゲーム「ドラゴンクエストX」のベンチマークソフトを実行してみました。スコアは次のとおり。

画質
解像度
スコア
評価
最高品質
1920×1080
21618
すごく快適



負荷が中程度のゲーム「ファイナルファンタジー14 紅蓮のリベレータ」のベンチマークソフトの結果は次のとおり。

画質
解像度
スコア
評価
最高品質
1920×1080
14537
非常に快適



負荷が重いゲーム「ファイナルファンタジー15」のベンチマークソフトの結果は次のとおり。

画質
解像度
スコア
評価
高品質
1920×1080
6488
快適
高品質
2560×1440
4716
やや快適
標準品質
3840×2160
3136
普通
高品質
3840×2160
2677
やや重い



描画処理能力をテストする3Dmarkベンチマークの「Time Spy」のスコアは6168。




3Dmarkベンチマークの「Fire Strike」のスコアは13584。


3)XPSタワーは高い拡張性を確保
XPSタワーは、ミニタワー型筐体を採用しているおり、高い拡張性を誇っています。

HDDベイは合計3つを搭載。最大でHDDを3台を構成可能です。光学ドライブを搭載できる5.25インチベイは1つです。


メモリスロットはDIMMスロットを4基搭載しています。最大64 GBをサポートします。

拡張スロットは、PCI Express x16が1基、PCI Express x4が1基、PCI Express x1が2基搭載されています。


拡張性を確保しつつも、ボディは奥行きがコンパクトなつくりになっています。B5サイズのノートと比べるとこんな感じ。
4)XPSタワーは多彩な端子を搭載
搭載している端子類は次のとおり。

■背面部:
USB 3.1 Gen2 Type-C×1、USB 3.1 Gen1×3、USB 3.1 Gen2×1、USB 2.0×2、USB 3.1 Type-Cポート×1、HDMI×1、DisplayPort×1、ギガビットイーサネット×1、オーディオポート(5.1チャネル、ジャック x 3)×1

■前面部:
USB 3.1 Gen 1×3、USB 3.1 Gen 1 Type-C×1、マイク入力、ヘッドフォン、SDカードリーダー(SD、SDHC、SDXC)

通常のUSB TypeA端子に加え、前後の向きのないUSB 3.1 Type-Cポートを2つ搭載しています。

映像出力端子は、マザーボードにHDMI×1、DisplayPort×1を搭載。XPSタワーでは、多彩なグラフィックカード搭載モデルを選べるので、選んだカードに応じて異なる出力端子を使うことができます(グラフィックカード搭載モデルの場合、マザーボードの映像出力端子は利用できません)。
5)XPSタワーの各パーツをチェック
XPSタワーの各パーツをチェックします。


前面部。表面は光沢加工になっており、すごく艶があります。また平面的な形状になっているのがわかります。

前面部の一番上に端子類が配置されています。左から電源ボタン、SDカードリーダー、ヘッドホン端子、マイク端子、USB 3.1 Gen1 Type-Cポート、USB 3.1 Gen1ポート×3が搭載されてます。


端子類の下には光学ドライブが配置されています。搭載できるのはDVDドライブのみ。ブルーレイドライブは選択できません。


中央にはDELLのロゴ。


左下にはXPSのロゴが入っています。


上面部。


上面部の後ろの方は通気孔になっており、ここから排熱する構造になっています。


右側面部。


左側面部。後ろ半分が通気孔になっています。


上面部の通気孔とつながっているのがわかりますね。


側面部と前面部の間に通気孔が配置されているのが見えます。


背面部。


右上に、サイドパネルリリースラッチが配置されています。ロックを解除した後、このラッチを手前に引くと、サイドパネルを簡単に外すことができます。


背面部上段の左には端子類、右には電源端子が配置されています。


写真上から順にUSB 2.0ポート×2、ギガビットイーサネット×1、DisplayPort×1、HDMI×1、USB 3.1 Gen2 Type-Cポート x 1 、USB 3.1 Gen 1ポート x 3、USB 3.1 Gen 2ポート x 1、オーディオポート(5.1チャネル、ジャック x 3)×1が配置されています。


下段には拡張スロットが配置されています。

この構成では、NVIDIA GeForce GTX 1660Ti 6GB GDDR6が搭載されており、映像出力端子として、DVI端子、HDMI端子、DisplayPort端子が利用可能です。


同梱されている電源ケーブル。


キーボード。


マウス。いずれもUSB接続タイプです。
6)XPSタワーは容易にカスタマイズ可能

XPSタワーでは、サイドパネルを外して、容易にカスタマイズすることが可能です。


コンパクトさと容易なカスタマイズを両立させるために、電源ユニットをこんな風に引き出せる仕様になっています。

手前に引き出すことで、奥にあるマザーボードに容易にアクセスできるようになり、メモリやグラフィックカードのカスタマイズを簡単に実行することができます。

*筐体内部へのアクセス方法および各パーツの詳細については、XPSタワー筐体内部レビューを参照してください。
XPSタワーのレビューまとめ

以上、 XPSタワー(8930)の特徴について説明しました。まとめると次のとおり。

・第9世代インテルCore i7プロセッサを搭載しており、高いパフォーマンスを発揮できる
・インテルOptaneメモリ搭載モデルを用意
・SSD搭載モデルも選択可能
・ミニタワー型筐体を採用することにより、高い拡張性を確保
・高性能なグラフィックスカードを搭載可能
・容易にカスタマイズ可能
・ブラックを基調とした落ち着いたデザイン


このように、XPSタワーは、パフォーマンスに優れたハイエンドマシン構成に仕上げることが可能。動画/画像の編集などの負荷のかかるタスクを快適にこなしたい人にお勧めです。
【New XPSデスクトップ(8940)購入レビュー】
後継モデルのNew XPSデスクトップ(8940)を購入したので特徴・使い勝手等について詳しく解説しています。
New XPSデスクトップ(8940)購入レビュー