Dell G15 5511実機レビュー

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ゲーミングノートDell G15 5511について詳しく解説します。
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DELL
Dell G15 5511実機レビュー
Dell G15 551115インチ液晶を搭載したノートPC。グラフィックスにNVIDIA GeForce RTX 30シリーズを搭載したモデルを選択できるゲーミングPCです。

DELLのGシリーズに属しています。Gシリーズは、手軽にゲームを楽しんだり、負荷のかかる動画/画像編集を快適に処理したりできるよう設計されたハイパフォーマンスシリーズです。

GシリーズノートPC最新モデル
15インチノートPC最新モデル一覧
Dell G15 5511レビュー
シリーズ
 
特徴

Inspiron

3000シリーズ


上位
シリーズ
コストパフォーマンスに優れたエントリシリーズ
5000シリーズ Inspironシリーズの中間に位置づけられるミッドレンジシリーズ
7000シリーズ Inspironの中で最も性能にこだわったシリーズ
XPS 美しいデザインと高性能を両立させたスタイリッシュなノートシリーズ
★Gシリーズ 高い描画処理能力を発揮できるゲーミングシリーズ
Alienwareシリーズ 圧倒的な処理能力でゲームを堪能できるよう設計されたハイパフォーマンスシリーズ
Gシリーズは、コストパフォーマンスを重視したつくりのInspironシリーズとゲーミングに特化したAlienwareシリーズの中間に位置づけられています(上の表参照)。Inspironシリーズよりも高いパフォーマンスを必要とするが、Alienwareよりも安く手に入れたい/いかにもゲーミングPCというデザインは使いづらい、という人向けのシリーズです。

G15 5511とG15 5511 Special Editionが用意されています。Special Editionはボディにアルミニウム天板を採用することで、よりスタイリッシュなデザインに仕上がっています(G15 5511とG15 5511 Special Editionのスペックの違いはこちら)。

Dell G15 5511の主な特徴は次のとおり。

・第11世代インテルCore プロセッサ+NVIDA GeForce RTX 30シリーズという組み合わせで高い描画処理能力を発揮できる
・120Hz/160hzという高リフレッシュレートのパネルを選択できる
・効率的な排熱が可能な設計
・ゲーミングPCらしさを醸し出しつつ、奇抜さを抑えたデザイン


ここではDell G15 5511の特徴・スペック等について詳しく解説したいと思います。
(*DELLパソコンの4桁の型番(本モデルの場合「5511」)を確認する方法はこちら)
【レビュー目次】
*ここに記載されているスペック・構成・価格は記事執筆時点のものです。最新情報については必ずDELL Webサイトでご確認ください。レビュー機はメーカーの貸出機です。

【レビュー機のスペック】プラチナ(大容量SSD・RTX3060搭載)
第11世代インテル Core i7-11800H/16GBメモリ/1TB SSD/NVIDIA GeForce RTX 3060
1)直線を基調としたデザイン
G15 5511は、直線を基調としたデザインを採用。生粋のゲーミングマシンのような奇抜さは感じませんが、ちょっとゲーミングマシンっぽい雰囲気は残っています。
天板部が三角形に切り取られたようなデザインを採用しており、ソリッドな印象を与えます。天板部全体がフラットな仕上がりになっているデザインと比べると、光が当たったときの反射が異なり、それぞれ違った趣になるので、のっぺりとした印象を受けません。
三角形の内側の部分は、縞模様が入っており、触ると少し凸凹しています。それ以外の部分はフラットなので、触るとさらっとしています。マット調の仕上がりになっているため、汚れや指紋はつきにくいですね。
また、遠くから見ると気付きませんが、近くで見ると細かい模様が入っています。初めて見たときは、ゴミがついているのかなと思いましたが、模様でした・・・
G15 5511のボディにメタルは採用されていません(G15 5511 Special Editionはアルミニウム天板採用)。おそらく樹脂製ボディを採用していると思います。メタルボディほどのスタイリッシュさは感じないですが、個人的には野暮ったさは感じません。
右側面部には、Gシリーズを示す「G」が赤で彫り込まれています。
なんとなくガンダムっぽいですね(説明が古くて申し訳ありません)。
パームレストの左上にも「G」のロゴが配置されています。
液晶の外枠とキーボードはブラックを採用。
キーボード周囲は天板部と同じカラーリングになっており、フラットな仕上がりです。
底面部も、天板部と同じカラーリングを採用しています。
G15 5510ではファントムグレー、ダークグレー、スペクターグリーンの3つのカラーリングを用意。レビュー機はファントムグレー。すごくシンプルな仕上がりです。
ダークグレー。
スペクターグリーン。
パッケージによっては特定のカラーしか選択できないケースがあります。なお、ダークグレーとスペクターグリーンを選択する場合、+1,100円かかります。
G15 5511 Special Edtitionはアルミニウム天板を採用することで、よりスタイリッシュなデザインに仕上がっています。
Special Edtitionではカラーリングにオブシディアンブラックのみを用意。ゲーミングPCらしい、精悍な印象を与えます。天板部のデザインがG15 5511とは大きく異なりますね。
キーボードおよび周囲部分もブラックが採用されており、ブラックで統一されています。
アルニウム天板を用いたSpecial Editionの方が質感は上だと思うので、デザイン重視であればSpecial Editionがオススメです。
2)スペックをチェック(第11世代インテルCore Hプロセッサ搭載)
Dell G15 5511とG15 5511 Special Editionの主なスペックをチェックします(AMD Ryzenプロセッサ搭載モデルのG15 Ryzen Editon(5515)/第12世代インテルCoreプロセッサを搭載したG15 5520と比較してみました)。

→参考:Dell G15 Ryzen Editon(5515)詳細情報
→参考:Dell G15 5520詳細情報
【Dell G5 15の主なスペック】
 
Dell G15 5511
(第11世代インテルCore搭載)
Dell G15 5511
Special Edition
(第11世代インテルCore搭載)
【参考】
Dell G15 Ryzen Editon(5515)
【参考】
Dell G15 5520
(第12世代インテルCore搭載)
カラーリング
ファントムグレー
スペクターグリーン
ダークグレー
オブシディアンブラック
(アルミニウム天板採用)
ファントムグレー
スペクターグリーン
ファントムグレー
スペクターグリーン
ダークグレー
液晶
(最大解像度)
■15.6 インチ FHD (1920 x 1080) 120Hz 250 nits WVA 非光沢 LED バックライト スリムベゼル ディスプレイ
■15.6 インチ FHD (1920 x 1080) 165Hz 300 nits WVA 非光沢 LED バックライトスリム ベゼル ディスプレイ
■ 15.6 インチ FHD (1920 x 1080) 120Hz 250 nits WVA 非光沢 LED バックライト スリム ベゼル ディスプレイ
■15.6 インチ FHD (1920 x 1080) 165Hz 300 nits WVA 非光沢 LED バックライトスリム ベゼル ディスプレイディスプレイ
■15.6 インチ FHD (1920 x 1080) 120Hz 250 nits WVA 非光沢 LED バックライト スリム ベゼル ディスプレイ
■15.6 inch FHD (1920 x 1080) 165Hz 300 nits WVA 非光沢 LED バックライト スリムベゼル ディスプレイ
■15.6インチ QHD (2560 x 1440) 240Hz 400 nits WVA 非光沢 LED バックライト スリムベゼル ディスプレイ
CPU
■第11世代インテルCore i5-11400H (12MB キャッシュ, 最大 4.5 GHzまで可能, 6 コア)
■第11世代インテルCore i7-11800H (24MB キャッシュ, 最大 4.6 GHzまで可能, 8 コア)
■第11世代 インテル Core i7-11800H (24MB キャッシュ, 最大 4.6 GHzまで可能, 8 コア)
■AMD Ryzen 7 5800H 8-コア/16-スレッド モバイル プロセッサー
■第12世代 インテル Core i5-12500H (18MB キャッシュ, 最大 4.5 GHzまで可能, 12 コア)
■第12世代 インテル Core i7-12700H (24MB キャッシュ, 最大 4.7 GHzまで可能, 14 コア)
メモリ
■8GB DDR4 3200MHz
■16GB, 8GBx2, DDR4, 3200MHz
■16GB, 8GBx2, DDR4, 3200MHz
■16GB, 8GBx2, DDR4, 3200MHz
■16GB (2x8GB) DDR5 4800MHz
ストレージ

■512GB PCIe M.2 SSD
■1TB M.2 PCIe NVMe SSD

■512GB PCIe M.2 SSD

■512GB PCIe M.2 SSD

■512GB PCIe M.2 SSD
■1TB M.2 PCIe NVMe SSD

光学ドライブ
×
×
×
×
グラフィックス
■NVIDIA GeForce RTX 3050 4GB GDDR6
■NVIDIA GeForce RTX 3050Ti 4GB GDDR6
■NVIDIA GeForce RTX 3060 6GB GDDR6
■NVIDIA GeForce RTX 3060 6GB GDDR6
■NVIDIA GeForce RTX 3060 6GB GDDR6
■NVIDIA GeForce RTX 3050 4GB GDDR6
■NVIDIA GeForce RTX 3050 Ti 4GB GDDR6
■NVIDIA GeForce RTX 3060 6GB GDDR6
■NVIDIA GeForce RTX 3070 Ti 8GB GDDR6
寸法
(cm)
高さ:24.9 mm 幅:357.26 mm 奥行き:272.83 mm
高さ:24.9 mm 幅:357.26 mm 奥行き:272.83 mm
高さ:26.9 mm x 幅:357.3 mm x 奥行き:272.8 mm
高さ:26.9 mm 幅:357.3 mm 奥行き:272.11 mm
最小重量
(kg)
約2.559kg
約2.559kg
約2.449kg
約2.519kg
■CPU
CPUには第11世代インテル i5/i7搭載モデルを選択可能。ノートPCに用いられることの多い、省電力タイプのUシリーズではなく、処理性能に優れたHシリーズのプロセッサを採用しています。
CPU 第11世代インテル Core i5-11400H 第11世代インテル Core i7-11800H
コアの数 6 8
スレッドの数 12 16
ターボ・ブースト利用時の最大周波数 4.50GHz 4.60GHz
キャッシュ 12MB 24MB
■メモリ
選択できるメモリ容量は8GB/16GB。Web閲覧/動画再生といった、比較的負荷のかからないタスクを実行する場合には8GBのメモリ容量でも十分だと思いますが、ゲームを堪能したい/動画・画像の編集を快適に処理したいのなら、16GBメモリ搭載モデルをオススメします。
メモリ容量  
説明
8GB  


快適
一般的なタスク(Web閲覧/メール/ビジネスアプリの操作/動画再生)であれば、それほどストレスなく処理できるレベルのパフォーマンスを確保できると思います。
16GB 負荷のかかる処理を快適に実行したい場合には、16GB以上のメモリを積むことをオススメします。
■ストレージ
ストレージはSSDのみを搭載可能。従来からあるHDDは選択できません。SSDの方が、アクセスが速い、衝撃に強いなどの特徴があり、利便性は高くなっています。SSDは価格の高さがネックでしたが、最近は価格が下落傾向にあり、大容量のSSDを搭載したモデルも増えています。
 
価格
アクセス速度
耐衝撃性
静音性
重量
HDD
従来から使われていたストレージ。大容量化が進み、SSDと比べて安価で大容量のデータを保存できます。ただし、データ転送速度はSSDよりも遅いです。
SSD
HDDよりもデータ転送速度が圧倒的に速いため、全体的なパフォーマンス向上につながります。ただし、HDDと比べて高価なため、同じ価格だと少ない容量しか積めません。
Dell G15 5511では、512GB/1TBの容量を搭載したモデルを選択できます。
■グラフィックス
グラフィックスには、NVIDIAの最上位であるRTXシリーズのGeForce RTX 3050/RTX 3050Ti/RTX 3060を搭載したモデルを選べます。
グラフィックス
性能
用途
本モデルで選択可能
CPU内蔵タイプ  


高い
動画再生 ×
NVIDIA GeForce MXシリーズ 動画再生/軽めのゲーム ×
NVIDIA GeForce GTX16シリーズ ゲーム/動画・画像編集 ×
NVIDIA GeForce RTX30シリーズ 負荷のかかる
ゲーム/動画・画像編集
【NVIDIA GeForce RTXシリーズの特徴】
NVIDIA GeForce GTXシリーズよりもRTXシリーズの方が性能/価格とも高くなりますが、大きな違いはRTXシリーズがリアルタイムレイトレーシング(Real Time Ray Tracing)に対応している点。
グラフィックス
NVIDIA GeForce GTX
NVIDIA GeForce RTX
リアルタムレイトレーシング対応 ×
レイトレーシングとは、光の屈折などを計算してリアルな映像に仕上げるテクノロジーのこと。この技術により、リアルさが増します。ただし、この計算を行うには高い処理性能が必要で時間もかかります。そこでリアルタイムでこうした計算を行えるようにする技術がリアルタムレイトレーシングです。
【3DMark FireStrikeベンチマークのスコア】
G15 5511で選択できるグラフィックスの3DMark FireStrikeベンチマークのスコアをチェックしました。
ノートPCグラフィックス
3Dmark FireStrikeベンチマークのスコア
NVIDIA GeForce GTX 1650 Ti 4GB GDDR6(参考) 9652
NVIDIA GeForce RTX 3050 4GB GDDR6
(本モデルで選択可能)
13090
NVIDIA GeForce RTX 3050Ti 4GB GDDR6
(本モデルで選択可能)
14536
NVIDIA GeForce RTX 3060 6GB GDDR6
(本モデルで選択可能)
20568
NVIDIA GeForce RTX 3060のスコアが突き抜けている感があります。
【パッケージ別のスペック
次に、パッケージ別のスペックをチェックしてみましょう。
■G15 5511のパッケージ別のスペック
 
プレミアム
(RTX3050搭載)
プラチナ
(RTX3050搭載)
プラチナ
(RTX3050Ti搭載)
プラチナ
(RTX3060搭載)
プラチナ
(大容量SSD・RTX3060搭載)
CPU

インテル Core i5-11400H

インテル Core i7-11800H
メモリ
8GB
16GB
ストレージ
512GB SSD
1TB SSD
グラフィックス
NVIDIA GeForce RTX3050
NVIDIA GeForce RTX3050Ti
NVIDIA GeForce RTX3060
現在、プレミアムに加えて、4種類のプラチナの合計5つのパッケージが用意されています。
スペックが異なるのはプロセッサ/メモリの容量/ストレージの容量と種類/グラフィックスの4つです。
価格重視ならプレミアムモデル、性能重視ならNVIDIA GeForce RTX 3060を搭載したプラチナモデルがオススメです。
3)パフォーマンスをチェック
G15 5511のパフォーマンスをチェックしてみました。レビュー機のスペックは次のとおり。
【プラチナ(大容量SSD・RTX3060搭載)】
第11世代インテル Core i7-11800H/16GBメモリ/1TB SSD/NVIDIA GeForce RTX 3060
ドラゴンクエストX
画質
解像度
【プラチナ】
スコア/評価
最高品質
1920×1080
15874/
とても快適

負荷が軽めのゲーム「ドラゴンクエストX」のベンチマークソフトを実行してみました。最高画質で「とても快適」に動作します。

ファイナルファンタジー14
漆黒の反逆者
画質
解像度
【プラチナ】
スコア/評価
最高品質
1920×1080
14729/
非常に快適
負荷が中程度のゲーム「ファイナルファンタジー14 漆黒の反逆者」のベンチマークソフトの結果は上の表のとおり。最高品質で「非常に快適」に動作します。
ファイナルファンタジー15
画質
解像度
【プラチナ】
スコア/評価
高品質
1920×1080
7954/
快適
重い負荷がかかる「ファイナルファンタジー15 」のベンチマークソフトの結果は上の表のとおり。さすがはNVIDIA GeForce RTX3060グラフィックス搭載モデルだけあって、負荷の重いゲームも快適に楽しめるという結果が出ています。
以上の結果から、高性能グラフィックスを搭載している場合、ゲームに加え、高い描画処理能力を必要とする動画/画像編集などのクリエイティブワークもある程度ストレス無く処理できると思います。
4)効果的に排熱できる設計を採用
G15 5511は、重い負荷がかかることが想定されるゲーミングノートPCなので、内部で発生する熱を効果的に排出できる設計になっています。
底面部とキーボード上部の2箇所の通気孔から吸気し、左右の側面部後方と背面部の左右の計4つの空気孔から排熱する仕組みです。
底面部。かなりの部分を通気孔が占めているのがわかります。
キーボード上部にも通気孔が配置されています。この位置に通気孔が配置されているのはゲーミングノートPCならでは。より多くの空気を取り込めるようになっています。
底面部の通気孔よりも、こちらの通気孔の方が、より冷たい空気を取り込めるので、冷却効果は高まると思います。
左右の側面部の後方には排気口を配置。
側面部だけでなく、斜めに切り取られた部分も排気口になっており、より多くの熱を排出できるようになっています。
背面部の左右にも排気口を配置。
ゲーミングPCらしいデザインです。
背面部の排気口を効果的に配置できるよう、背面部全体が飛び出すデザインを採用。
その分、ボディの奥行きが大きくなりますが、冷却効果を高めることができます。ただし、背面部の向こう側にスペースを確保しないと熱がこもってしまいます。壁の近くで使うときは注意が必要です。
5)15インチ液晶を搭載したゲーミングノートPC
G15 5511は15.6インチディスプレイを搭載したノートPC。液晶の左右の外枠(ベゼル)が狭くなったスリムデザインを採用。これにより、ボディをコンパクトにできるうえ、画面を見ているときにベゼルの存在が気になりにくくなり。画面への没入度を高めることができます。
前述したように、ボディの背面部分が大きくせり出す形になっています。
この結果、ボディの奥行きが大きくなり、一般的なノートPCと比べてボディが大型化しています。
デルの15インチ液晶搭載InspironシリーズノートPC(5515)と比べると、奥行きにかなりの差があるのがわかります。
B5サイズのノートと比べるとこんな感じ。
厚みは23.3mm。パフォーマンス重視のゲーミングノートPCなので、スリムではありませんが、凸凹のないフラットなデザインを採用しているため、すっきりとしています。
こんな風に片手で掴むことが可能。
15インチ液晶搭載InspironシリーズノートPCと比較してみました。G15 5511の方がすごく厚みがあるのがわかりますね。
ちなみに液晶部分はここまで傾けることが可能。
重量は2.614kg(実測値)。かなり重いので気軽に外に持ち歩くのはちょっと厳しいかも。
脇に抱えて持ったところ。
重いので、しばらく片手で持っていると腕が疲れてきます。
スリムベゼルのおかげで、左右の幅は抑えられているため、ビジネスバックからスムーズに取り出せます。
しかしボディの奥行きがあるので、ビジネスバッグに入れても、ボディがぎりぎり収まるぐらいはみ出してきます。なんとかチャックが閉まる感じですね。
ディパックの場合、中に入れるのもギリギリでした。
きっちり収まっている状態です。G15 5511を外に持ち出して使うことを考えているのであれば、バッグに入るかどうかを事前に確認しておいたほうがいいと思います。
ゲームマシンとして高いパフォーマンスを発揮することを最優先に設計されているため、ボディは大きく重くなっています。なので気軽に外に持ち出すのは厳しいと思います。
ただし、がんばればバッグに入れて持ち出すことは可能なので、外出先でも快適な環境でゲームしたい、という強いニーズがある場合は、なんとか対応することは可能でしょう。
6)特徴・使い勝手をチェック
G15 5511の特徴・使い勝手をチェックします。
【搭載している端子類】
G15 5511に搭載されている端子類は次のとおり。搭載するグラフィックスによって、利用できるUSBの種類が異なります。

■共通する端子類
・ヘッドセット(ヘッドホン/マイク兼用)×1
・HDMIポート×1

■NVIDIA GeForce RTX 3050および3050Tiを搭載したPCの場合
USB 2.0 ×1/USB 2.0(PowerShare対応)×1/USB 3.2×1/USB 3.2 Gen 1 Type-Cポート(DisplayPort Altモード対応)×1

■NVIDIA GeForce RTX 3060を搭載したPCの場合
USB 3.2 Gen 1(PowerShare対応)×1 / USB 3.2 Gen 1×2 / Type-C USB 3.2 Gen 1 Thunderbolt 4ポート(DisplayPort Altモード対応)×1


SDカードリーダーは搭載されていません。なので、SDカードの利用を考えている方はご注意ください。別途アダプタ等が必要になります。

LAN端子は搭載されているので、安定したネット接続環境を構築できます。ゲーム中にネット接続に関するトラブルで悩まされたくない場合には有線で接続した方がベターです。


●利用可能なUSB端子
USB端子
最大転送速度
GeForce RTX 3050/3050Ti搭載モデル
GeForce RTX 3060 搭載モデル
USB 2.0 Type-A 0.48Gbps 2個 無し
USB 3.2 Gen 1 Type-A 5 Gbps 1個 3個
USB 3.2 Gen 1 Type-C
(Display Port Alt-Mode対応)
5 Gbps 1個 1個
NVIDIA GeForce RTX 3050/3050Ti搭載モデルとNVIDIA GeForce RTX 3060搭載モデルでは、上の表のように利用できるUSB端子のスペックが異なります。
●USB Type-Cの仕様
USB Type-C
本モデルでの対応
備考
Alt Mode-DisplayPort 外部映像出力可能 Alt mode対応のUSB Type-Cケーブル必要
PowerDelivery対応 受給電可能 × 高速充電可能
Thunderbolt 4 最大40Gbpsで転送可能 Thunderbolt 4対応機器と接続する必要あり
(NVIDIA GeForce RTX3060搭載モデルのみで利用可能)
G15 5511で利用可能なUSB Type-C端子は、Display Port Alt-Modeに対応しており、外部映像出力が可能です。ただし、PowerDeliveryには非対応なので、充電することはできません。NVIDIA GeForce RTX3060搭載モデルのみThunderbolt 4に対応しています。
【外部映像出力】
搭載している映像出力端子はHDMI端子/USB 3.2 Gen 1 Type-C(Display Port Alt-Mode対応)の2つ。

背面部にあるUSB Type-C端子経由でUSB Type-C映像入力端子搭載の24インチモニタに接続してみました。
この状態で、さらにHDMI端子経由で4Kテレビに接続したところ、3画面同時出力することができました。
4Kテレビでは、4Kの解像度(3840×2160ドット)で出力することに成功。解像度の高い大きなディスプレイでゲームの世界に浸ることができます。
USB Type-C端子/HDMI端子の両方とも背面部に配置されています。したがってプレイ中、ケーブル配線が気になることはありません。また、USB Type-C端子は前後の向きがないので接続しやすいですね。
以上、見てきたように簡単にマルチモニタ環境を構築できます。クリエイティブワークで広い表示領域を確保して作業効率をアップさせたい、ゲームを大きな画面で楽しみたい、というニーズに応えることができます。
画面に関する操作は「設定」メニューで行うことができますが、G15 5511では、F8キーで画面の切り替えを実行できます。
F8キーを押すと、画面右に「映す」スクリーンが表示され、「PC画面のみ」「複製」「拡張」「セカンドスクリーンのみ」の中から選択可能。即座に画面表示を切り替えられるので便利です。
■起動時間
起動時間(電源ボタンを押してからデスクトップ画面が表示されるまで)を計測してみました。

1回目→22.34秒 / 2回目→21.81秒 / 3回目→21.45秒

すごく高速というわけではありませんが、これぐらいの速さで起動してくれるのであれば、そんなに待たされる感じはしません。
■WiFi6対応モデルを用意
G15 5511は、最新の通信規格であるWiFi 6(IEEE802.11ax)に対応しています。
規格
周波数
最大通信速度
IEEE802.11a 5GHz 54Mbps
IEEE802.11ac 5GHz 6.9Gbps
IEEE802.11ax(WiFi6) 2.4GHz/5GHz 9.6Gbps
WiFi6環境が構築されている場合、従来と比べて最大通信速度がアップするうえ、より安定した通信が可能になります。なお5G/LTE対応モデルは用意されていません。
■Webカメラ

液晶上部中央にWebカメラを配置(解像度1280 x 720 (HD)(30 fps))。カメラの使用時には、カメラの右横にあるランプが点灯します。カメラを隠すカメラシャッター機能は用意されていません。

■サウンド
スピーカーは底面部の前面部寄りの左右に配置されています。
2つのスピーカーで構成されるデュアルスピーカーシステムです。
この位置にスピーカーがあると、床に音が反射する形になり広がりが出ます。
■ファンクションキーのロック/ロック解除の切り替えが可能
キーボードの一番上の列にファンクションキーが配置されています。デフォルトでは、キーに記載されているイラストの機能を利用することができます。
ファンクションキーには別の機能も割り当てられています(F7キーを押すと全角カナに変換、F10キーを押すと半角英数に変換など)が、デフォルトではFnキーと同時に各キーを押さないとこれらの機能を利用できません。
ファンクションキーのロックを解除すると、各キーを押すだけでこれらの機能を利用できるようになります。これまで、ロックの解除はBIOSでしかできないモデルもあったのですが、 G15 5511ではFnキーとescキーを同時に押すことで、簡単にファンクションキーのロック/ロック解除を切り替えることができます。
■計算機ツールをすぐに起動できる
テンキーの左上に配置されている電卓ボタンを押すと、計算機ツールをすぐに起動できます。
すぐに計算できるのは便利です。
7)各パーツをチェック
G15 5511の各パーツをチェックします。
■ディスプレイ

15.6インチのパネルを搭載。タッチパネル搭載モデルは用意されていません。

 
120Hzパネル
165Hzパネル
最大解像度
フルHD(1920×1080)
フルHD(1920×1080)
光沢
非光沢
非光沢
リフレッシュレート
120Hz
165Hz
輝度
250ニット
300ニット
リフレッシュレートが120Hz/165Hzのパネルを搭載したモデルを選択できます。
レビュー機は120Hzパネル搭載モデル。
リフレッシュレートとは、単位時間にどれだけ表示が更新されるのかを示す値。この値が大きければ大きいほど、更新回数が増えるため、より滑らかな映像を楽しめます。
一般的な液晶のリフレッシュレートは60Hzなので、120Hzは2倍、165Hzのパネルの場合は60Hzの2.75倍の滑らかさで表示することができるため、より滑らかな映像を楽しむことができます。したがってゲームへの没入度を高めることができます。
いずれのパネルも、輝度250〜300ニットという明るいパネルを搭載。輝度が高い方が、画像を美しく見せられる、野外でも画面が見やすいなどのメリットを享受できます。
液晶パネルの表示は精細感が高くて綺麗。
ムラのない均一な表示です。
色の表現も鮮やか。黒の部分の描写もしっかりめです。個人的な見解として、液晶表示に関する満足度は高いですね。

なお、165HzパネルはsRGB100%を実現しており、広い色域を確保できます。黒もしっかりめに描写されるので、動画・ゲームで臨場感のある映像を楽しめると思います。色域も広いとクリエイティブワークでも重宝すると思います。
視野角も広く、斜め方向から見ても見え方に大きな変化はありません。
どちらのパネルも、非光沢タイプを採用。
 
メリット
デメリット
光沢パネル ・色の表現が鮮やかなので、映像/画像を楽しめる ・照明など、周りの物の映り込みが発生しやすい。
・ぎらつきが多いので、長時間見続けた時の目への負担が大きい
非光沢パネル ・映り込みが発生しにくいので、いちいちディスプレイの角度を調整しなくてもいい
・ぎらつきが少ないので目への負担が軽い
・光沢パネルと比べて、色の表現が淡い感じになる
非光沢パネルの場合、色の鮮やかさは光沢パネルに劣りますが、映り込みが発生しにくく、長時間見続けたときの眼の疲れを軽減できます。なので長い間画面を見続けることになるゲームの場合、非光沢パネルの方が適していると思います。
最大解像度は1920×1080ドット。100%表示のままで複数のウィンドウを並べて表示することができます。
なお、ボディの背面部がせり出す形になっており、ボディがおおきくなっているため、その分、ディスプレイ部分が高く設定されています。
このおかげで視線が高くなり、姿勢が良くなるため、長時間ゲームや作業をするときの首への負担を軽減できる可能性があります。
一般的な15インチノートPCと比較してみました。左がG15 5511ですが、ディスプレイの位置が高いのがわかります。
■キーボード
キーボードをチェックします。
個々のキーが独立したセパレートタイプを採用。
テンキーを搭載しているので、数字入力がしやすいです。ただし、テンキーは標準キーよりもちょっと幅が狭め。
頻繁に利用するEnterキー、BackSpaceキーが左隣のキーと隣接している、デル独自のキーボード配列を採用しています。また、Enterキーとテンキーの間のスペースが狭めのため、慣れないうちはEnterキーを押そうとして、隣のテンキーを押してしまうかもしれません。
キートップを触るとさらさらしています。
キーストローク(キーを押し込む深さ)は標準的なノートPCと同程度。個人的には少し浅めに感じましたが、打ちづらさは感じません。
打鍵感は柔らかめ。そんなに強く押さなくても反応してくれます。打鍵音も小さめ。
キーピッチ(キー間の距離)は18.7mmです(マニュアル参照)。
フルサイズのキーボードのキーピッチ(19mm)よりやや狭くなっていますが、実際にタイピングしていて窮屈感はありません。快適なキータイピングが可能。
キーボードにはホワイトのバックライトが装備されているため、暗い環境でも快適に作業できます。明るさは2段階の設定が可能。
F5キーを押すことで、バックライトのオン/オフ、明るさの設定を実行できます。
電源ボタンがキーボードの右上に配置されています。ボタンが固めなので誤って押しても誤動作する可能性は低いと思います。
■タッチパッド
タッチパッドはクリックボタンが一体となったタイプを採用。
タッチパッドの表面はさらさらしており、滑りが良く、反応も良好です。
キーボードの上部に通気口を配置しているため、パームレスト部分が少し狭め。タッチパッドもちょっと小さめになっています。
標準的な15インチノートPC(上の画像の右)と比べると、タッチパッドの大きさの違いがよくわかると思います。
■右側面部
上の画像の左から順に、USB 3.2 Gen 1、USB 3.2 Gen1 (PowerShare 機能付き)が搭載されています。
右側面部のすべての端子類にデバイスを接続したところ。
■左側面部
上の画像の左から順に、LAN端子、ヘッドセット/マイク端子、バッテリーステータスライトが配置されています。LAN端子は、使用時にカバーを開けて接続するタイプです。
左側面部のすべての端子類にケーブル・デバイスを接続してみました。
■背面部
背面部の左右に排気口、中央に端子類が配置されています。
上の画像の左から順に、Type-C USB 3.2 Gen 1 & Thunderbolt 4(DisplayPort alt モード対応)(この端子はRTX3060搭載時のみ配置されます)、USB 3.2 Gen 1、HDMI端子、電源入力端子が搭載されています。
背面部にあるすべての端子類にケーブル・デバイスを接続するとこんな感じ。接続するときにいちいちのぞき込んだり、ボディを回転させたりする必要があるので、デバイスの抜き差しがちょっと面倒に感じるかもしれません。
両側面部・背面部のすべての端子類にケーブル・デバイスを接続したところ。ゲーム実行時に、電源ケーブル/HDMIケーブルを視界から隠すことで、ゲームに集中しやすい環境を整えることができます。
■前面部
前面部に端子類は配置されていません。
カバーを開けるとき、指が引っかかりやすいですね。また、ゆっくりとであれば片手で開けきることができます。いちいち両手を使わなくいいのは便利です。
■底面部
底面部には、通気孔が大きめにとられているほか、左右にスピーカーが配置されています。
8)同梱物をチェック
G15 5511の同梱物をチェックします。
ACアダプタと電源ケーブル(*同梱されるACアダプタは、搭載しているグラフィックスによって異なる可能性があります。写真は、NVIDIA GeForce RTX3060搭載モデルに同梱されるACアダプタ)。
消費電力が大きい高性能グラフィックスを搭載しているため、ACアダプタも大きなつくりになっています。
平べったい形状をしています。
240W型のACアダプタを採用。
専用端子に接続して充電するタイプです。
本体背面部にある電源端子に接続します。
なお、ケーブルを束ねるためのマジックテープは付いていません。
ACアダプタの裏面にはゴム足が4つ配置されており、この面を下にして設置することが可能です。
こんな感じで設置できます。本体と比べるとACアダプタがかなり大きめなのが分かりますね。
電源カーブルは、引っかけたりしたときに破断しないよう丈夫なつくりになっています。
3Pプラグで接続するタイプですが、一般的なコンセントで利用できるよう、アース付きの変換アダプタ(3P→2P)が同梱されています。アダプタを介在させる必要があるため、コンセント部分にある程度のスペースが必要になります。
ACアダプタと電源ケーブルを合わせた重量は980g。かなり重いです。本体と合わせた重量は約3.6kg。持ち歩く際には相当の覚悟が必要です。
各部名称などを示したペーパーも同梱されています。
まとめ
以上、Dell G15 5511について見てきました。特徴をまとめると次のとおり。

・第11世代インテルCore プロセッサ+NVIDA GeForce RTX 30シリーズという組み合わせで高い描画処理能力を発揮できる
・120Hz/160hzという高リフレッシュレートのパネルを選択できる
・効率的な排熱が可能な設計
・ゲーミングPCらしさを醸し出しつつ、奇抜さを抑えたデザイン


ゲーミングPCとして高いコスパを実現しつつ、NVIDIAの上位シリーズのRTX 30xxグラフィックカード搭載モデルも選択できます。

いかにもゲーミングマシンというデザインではなく、少しおとなしめのデザインを採用しているため、動画/画像編集などのクリエイティブワークでも違和感なく使えると思います。